[メイン] 根掛仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 12[4,5,3] > 12 #2 (3D6) > 6[1,2,3] > 6 #3 (3D6) > 11[6,3,2] > 11 #4 (3D6) > 9[1,3,5] > 9 #5 (3D6) > 11[3,5,3] > 11

[メイン] 起き仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 16[5,5,6] > 16 #2 (3D6) > 11[3,3,5] > 11 #3 (3D6) > 7[1,2,4] > 7 #4 (3D6) > 8[1,1,6] > 8 #5 (3D6) > 11[6,3,2] > 11

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : x5 3d6 #1 (3D6) > 6[3,2,1] > 6 #2 (3D6) > 13[3,5,5] > 13 #3 (3D6) > 8[3,1,4] > 8 #4 (3D6) > 12[4,6,2] > 12 #5 (3D6) > 12[3,5,4] > 12

[メイン] : x5 3d6 #1 (3D6) > 16[5,5,6] > 16 #2 (3D6) > 12[4,2,6] > 12 #3 (3D6) > 16[6,6,4] > 16 #4 (3D6) > 12[5,6,1] > 12 #5 (3D6) > 7[3,2,2] > 7

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 紅葉が木々を彩り始める季節。秋分の日の休日を満喫していた探索者たちはとある山を訪れる。

[メイン] GM : お彼岸の時期であるため、山の麓の寺に御墓参りに来たのかもしれないし、そうでない探索者はこの山の中にある神社に咲く彼岸花が見頃なのを聞いて見学しに来たのかもしれない。

[メイン] GM : 豊かな自然と生態系を保つ山の森を観察しに来た人も、密かに噂になっているオカルトスポットをこの目で見に来た人もいるだろう。
何にせよ、この山は観光地らしく整備された山道もあるため多くの人が訪れるスポットであるということは確かだ。

[メイン] GM : 周りもちらほらと観光客らしき人がおり、リュックを背負いながら汗を垂らして山を登っている。

[メイン] GM : あなた達が鳥居の横の立て札に描かれている案内図を見てみると、どうやらこの山には簡単に舗装された道なりに進むとその先に三嶽神社という神社があるということがわかる。

[メイン] GM : 観光客のほとんどはそこを目指して登山するらしい。
途中に洞窟へ続く道があるが、立入禁止なので決して近付かないようにと書かれている。地図にもバツ印が描かれていた。

[メイン] GM : 森林に囲まれたそこは、日差しも木で遮られ暑さをしのげるだろう。
あなた達が待ち合わせをするには十分な場所だ。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 :  

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 私の秘宝が教えてくれる。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : この先の神社に、私を元の世界に戻すために必要な秘宝を持つ、私と同じ戦国武将がいるって──

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : そんな思いを抱きながら私は山道を歩いていた。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : しばらく歩くと、家来達と待ち合わせした場所に、既に数人の姿があった。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「待たせたわね」

[メイン] 柴 千春 : 「あッ!!信長の姐さん!!お疲れ様ッスッ!!!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「姐さんじゃなくて、親方様か信長様って呼びなさい…まあどうでもいいけど」

[メイン] 柴 千春 : 身長180cm超えと、金髪リーゼントの強面の男が
膝を少し屈め、手をつけ、首を垂れながら挨拶をする。

[メイン] 万年嵐子 : 豚を模したつけ耳に、その鼻を模したブローチを付けたメイド服姿の妙齢の女性が、威勢の良い青年の横に控えている

[メイン] 柴 千春 : 「すんませんッ!!姐さんッッ!!!」

[メイン] 万年嵐子 : 「ご苦労様です、信長さん」

[メイン] 柴 千春 : 「あッ!!そういえばなんスけど!この頃寒くなってきたんで!」

[メイン] 柴 千春 : 「あったかい飲み物とか買ってきましたッッ!!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おい!シャディクのやつおそすぎだろ!」
妙な髪形をしたこの男
現在家から勘当中である

[メイン] 柴 千春 : 男の手には、人数分のペットボトル飲料が入っているビニール袋が。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あら?気が効くじゃない」
ニコリと微笑み、千春からペットボトルを受け取る。

[メイン] 万年嵐子 : 「ご苦労様です」

[メイン] 柴 千春 : 「!!! とんでもないッス!!!」

[メイン] 柴 千春 : へへへッ!と笑いながら。

[メイン] 万年嵐子 : 感情を感じさせぬ声と鉄仮面は健在に
感謝自体は伝わるというチグハグさ

[メイン] 柴 千春 : 「……ちなみになんスけど……姐さん、この神社って、なんなんスか?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「知らないわ。導かれてきただけだから」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あんたたちは知ってる?」
嵐子とシャディクの方を見て

[メイン] 万年嵐子 : 「……御彼岸によく使われているそうです、また、なんでも彼岸花が綺麗に咲くとの事」

[メイン] 柴 千春 : 「へェ~~~~~~!!彼岸花ッスか!!そりゃ見てみたいッスね~!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「へぇ…風流でいいじゃない」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おい!なんかひどい花ことばついてたろその花!」

[メイン] 万年嵐子 : 「時期は外れているかもしれませんが、見かければ採っておきます」

[メイン] 柴 千春 : なお、この千春という男。
特に教養があるというわけでもない。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「彼岸なんて縁起でもないんだな~これだからアーシアンは……」

[メイン] 柴 千春 : よく分からないが、綺麗な花があるんだろうという認識らしい。

[メイン] 万年嵐子 : 「恐縮です」

[メイン] 万年嵐子 : 聞き流しているのか、真面目に聞いているのか定かでは無い態度の後…

[メイン] 万年嵐子 : 「……そろそろ出発しましょうか」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おい!シャディクが来てないだろ!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「そうね。こんなところで立ち話していても仕方ないわ」

[メイン] : そろそろ出発しようと切り出したその時

[メイン] 射ディック : 「ゴメーン!少し遅れちゃったね」ハァッ…ハァッ…

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「遅れてくるのが悪いのよ…っているじゃない」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おい!だいぶ遅刻だぞ!ワカッテンノカ!?」

[メイン] 射ディック : 大量の汗をかき、栗の花の臭いを放ってその男は来た

[メイン] 万年嵐子 : 「お疲れ様です」

[メイン] 万年嵐子 : 「では、出発しましょう」

[メイン] 柴 千春 : 「うわくっせッ……!?あ……押忍ッ!!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ええ。行くわよ!」
ずんずんと先頭を歩いて行く。

[メイン] 万年嵐子 : 特に気に留める事もないので
ペットボトルを渡すと、そのまま神社に向かっていった

[メイン] 柴 千春 : ま、待ってください姐さん~~~~~ッ!!!と
嵐子の後を追うように走っていく千春。

[メイン] 射ディック : 「ああありがと…ってもう行くのかい!?」
息切れしながらヒーコラいってついて行く

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「あれ?そういえば…」
キャンプしている最中にキャンプ仲間から何かを聞いていたような……
過去に頭を巡らせる

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=90 ゆるキャン△ (1D100<=90) > 98 > 致命的失敗

[メイン] GM : 聞いていた話を思い出そうとしたが、頭痛で思い出せなかった

[メイン] GM : HP-1しておいて

[メイン] system : [ シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! ] HP : 13 → 12

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ホルダー盗られた時の記憶が…あたた」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 余計なことを思い出してブルーになった

[メイン] 柴 千春 : そして、嵐子を追っている最中の千春。

[メイン] 柴 千春 : この神社には、様々な目的があって、大勢の観光客が来ている。

[メイン] 柴 千春 : そしてその中には─────。

[メイン] 柴 千春 : CC<=60 聞き耳
オカルト情報ください (1D100<=60) > 20 > 成功

[メイン] GM : 千春の耳には、たわいない世間話が入っていく中。

[メイン] GM : 秋分の日が太陽が真東から真西に沈み、昼夜の長さが同じになることから、所謂あの世である彼岸とこの世である此岸の境界が曖昧になるとされる日であることを知っている。
また、目的地は昔この山で行方不明事件が起きており、遭難とされてはいる。
秋分の日だったことや神社の存在も相まって一部では神隠しなどのオカルト方面の噂話にされている。

[メイン] GM : そんな噂話が耳に入る。

[メイン] 柴 千春 : 「……………?」
眉を曲げながら、その噂話を聞きながら。

[メイン] 柴 千春 : 「姐さん、この神社って、神隠しとかがあるんスね?でもこんなに人がいるなら、そりゃ迷子にもなりそうッスよね~!」

[メイン] 柴 千春 : へらへらと笑いながらそう語る。
千春という人間はまだ、オカルトというものに対する認知が薄いようで。

[メイン] 万年嵐子 : 「逸れない様に気を遣わないといけませんね」

[メイン] 柴 千春 : 「俺、身長高いんで!ランドマークにでも使ってくださいッス!!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 千春の声に足を止める。
「迷子になるって思うからなるのよ。私はそんなうつけじゃないわ」

[メイン] 柴 千春 : 実際千春という男は、横を通り過ぎる他の観光客から非常にアレな目で見られていた。

[メイン] 万年嵐子 : 「感謝します」

[メイン] 柴 千春 : ザ・不良といった風貌だから、当たり前だ。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ん?普通山で遭難なんかしたらすぐ捜索隊が出されるはずなのにおかしな話なんだな~」

[メイン] 万年嵐子 : 同様にメイド服姿の女は目立っていた
アキバですら浮いていた

[メイン] 万年嵐子 : 「昔の話か、所詮は噂という事でしょう」

[メイン] 万年嵐子 : そして、自身は神社についての何某を調べる為、そこら中に視線を這わせていた

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「あるいは身寄りもないやつがじ……」
言いかけて流石にこれはと口を閉じる

[メイン] 万年嵐子 : では、目星をそろそろ使います

[メイン] GM : どうぞ

[メイン] 万年嵐子 : CCB<=90 目星:神社について (1D100<=90) > 16 > スペシャル

[メイン] GM : この山が観光地として人気な所以は頂上近くにある神社である三嶽神社にあり、特にこの時期は彼岸花が咲き乱れる有名な場所であることがわかる。
この山の中にある神社の三嶽神社には戦の神が祀られているそうで、山の邪気を払う目的があるそうだ。
道はこのまままっすぐに進めば神社へと着く。

[メイン] 万年嵐子 : 「…なるほど」

[メイン] 万年嵐子 : 「丁度、彼岸花の名所がこの先にあります。向かいませんか?」

[メイン] 柴 千春 : 「おッ!いいッスね!!どこまでも着いて行くッスよ!!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「山があったら登りたくなるんだな~!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 山の上からなら私が探しているやつを見つけられるかもしれないわね。
「わかったわ。向かうわよ」

[メイン] 射ディック : 「彼岸花の名所?」
少し考えた後いつも通りグエルの背後に着く

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ!」

[メイン] 万年嵐子 : 「では、早速」

[メイン] 万年嵐子 : そのまま順路に従い神社へ向かっていく

[メイン] GM : しばらく山を登ると、霧が出始める。

[メイン] GM : 視界がそこまで制限されるわけではないが、まるで心の中にまで靄が入り込んでくるような妙な感覚だ。周りにはあなたたち以外の人間が見当たらない。

[メイン] 柴 千春 : 野生の感性を持っているということもあり、その異変に直ぐに気が付き
辺りをキョロキョロと見渡す。

[メイン] GM : 皆さんアイデアどうぞ

[メイン] 柴 千春 : 「………?姐さん……この道で合ってるんスか……?」

[メイン] 柴 千春 : CC<=50 アイデア (1D100<=50) > 34 > 成功

[メイン] 万年嵐子 : CCB<=55 (1D100<=55) > 76 > 失敗

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 46 > 成功

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=60 アイデア (1D100<=60) > 38 > 成功

[メイン] 射ディック : CCB<=35 (1D100<=35) > 13 > 成功

[メイン] 万年嵐子 : 「…真っ直ぐと歩いていた筈です、人も前にいた筈なのに…」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 霧など気にとめず、ずんずんと歩いて行く。

[メイン] GM : 成功した方は、先程までは自分と同じく山を登る登山客がちらほらいたが、いつの間にかいなくなっている事に気が付く。
いつからいなかったかも定かではなく、記憶が霞みがかっている感覚を覚える。

[メイン] 柴 千春 : 「ッ~~~~!?の、信長の姐さんッ!?危ないッスよ!?」

[メイン] 柴 千春 : ……や、やっぱそうだッッッッ。
明らかに、おかしいッッ!!人が……いないッ……!!

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おい!気付いたら誰もいないぞ!」

[メイン] 柴 千春 : 信長の後を必死に着いていく千春。

[メイン] 射ディック : 「おや…?」

[メイン] 万年嵐子 : 「……」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…?」
千春の声に周りを見渡す。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あれ?他の人がいないわね」

[メイン] 柴 千春 : 「ヘ、ヘヘヘッ……!この千春様にドッキリを仕掛けるたァ~~……良い度胸じゃあねェか……」
冷や汗を一つ浮かべながら、霧の奥を見据えながらそう呟く。

[メイン] 柴 千春 : 「そうなんスよォ~~~~~!!!このままじゃヤバそうなんで!一旦下山でも……」

[メイン] 射ディック : 「慌てて降りると危険そうだけど…こういう時はどうすればいいか君が一番知ってるんじゃないかい?グエル」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「こういう時は高いところに上って全体を見渡すべきなんだな~」

[メイン] 万年嵐子 : 「では、一旦行進するという事で」

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!??!!?」

[メイン] 万年嵐子 : 結論が出たと判断すると、嵐子は進み始める

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ほら?みんなこう言ってるんだから、あんたも弱気なこといわずに来なさい」

[メイン] 柴 千春 : 「なッッッッ!?お、俺が弱気ィィ………?」

[メイン] 柴 千春 : ピキィッ!と青筋が浮かぶ。千春にもプライドというものがあったようで。

[メイン] 柴 千春 : 「男千春ッ!!やってやらァッッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : 普通に乗せられ、進んでいくのだった。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : その千春の姿を満足げに見ながら自らも進んでいく。

[メイン] GM : 程なくして、洞窟へ続く道との分岐点に差し掛かった。
軽く整備された道のお陰で霧の中でも進行方向はわかり、あなた達はまっすぐ進めば神社に着くことを理解している。

[メイン] GM : そう、頭で理解しているのだ。

[メイン] GM : あなた達の足は、自然に洞窟の方へと歩みを進めてしまう。

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!?」

[メイン] 万年嵐子 : 「っ……!?」

[メイン] GM : 自分の意思とは無関係に。
それどころか、自分の意思さえコントロールされているように。

[メイン] 柴 千春 : 「な・ん・だ・こ・りゃァアア~~~~~~~~~~~~ッッッ!!?!」

[メイン] GM : 一歩、また一歩。誘われるように洞窟へと近づいて行く。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「そっちはやばそうだろ俺の足!ワカッテンノカ!?」

[メイン] 柴 千春 : と、止まらねェッッッッッッ………!?!!?

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「………?」
違和感を覚えながらも、足が止まらずずんずんと歩いて行く。

[メイン] 万年嵐子 : まるで、切り離された蜥蜴の尾のように
持ち主の意図と関係なくも動く足

[メイン] 柴 千春 : 根性見せろ千春ッッッ!!!この足を、止めやがれッッッッ!!!!

[メイン] 射ディック : 「あ~…まずいね…」

[メイン] 柴 千春 : 「………ッ!!!……クソッタレェッッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : 信長が先へと、自ら進んでいくのを見て。

[メイン] 柴 千春 : 千春もまた、自ら足を速める。

[メイン] 万年嵐子 : 「踏ん張りも効きませんか……」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「シャディク!止まってほしいんだな~!」
二人でムカデ競争のような形になる

[メイン] 柴 千春 : 「信長の姐さんッ!!せめて……"特攻"はこの俺がッ……!!!」

[メイン] 柴 千春 : 冷や汗を掻きながら、そう叫ぶ。

[メイン] 万年嵐子 : 「…承知しました、せめて。共に行くといたしましょう」

[メイン] GM : しかし、あなた達の抵抗もむなしく。
もう数歩歩けば洞窟に足を踏み入れてしまう────。

[メイン] 射ディック : 「そうは言ってもそっちも止まらないと俺も止まれないよ?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…こういう場合は主人が先に行くものよ。家来なんだから、あんたはしっかりしんがりを務めなさい」
千春の叫びに振り返らず、それだけ告げる。

[メイン] GM : その時だった。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「自分の体が勝手に動くの気持ち悪すぎだろ!」

[メイン] GM : 探索者たちの目の前を白い物体が通り過ぎた。
その瞬間、体が軽くなったような気分となり。

[メイン] GM : 【POW×4】を振ってください

[メイン] 柴 千春 : 「─────ッッ!!?」

[メイン] 射ディック : CCB<=12*4 (1D100<=48) > 5 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 柴 千春 : CC<=14*4 POW*4 (1D100<=56) > 69 > 失敗

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=60 (1D100<=60) > 93 > 失敗

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : CCB<=36 pow*4 (1D100<=36) > 40 > 失敗

[メイン] 万年嵐子 : CCB<=32 (1D100<=32) > 68 > 失敗

[メイン] GM : 失敗した人は腕に痛みを感じる。(HP-1)
その後、【POW×5】を振ってください

[メイン] system : [ 小悪魔王・織田信長 ] HP : 6 → 5

[メイン] system : [ 柴 千春 ] HP : 14 → 13

[メイン] 柴 千春 : CC<=70 POW (1D100<=70) > 43 > 成功

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…!?」
腕にずきりと痛みを覚える。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : CCB<=45 pow*5 (1D100<=45) > 14 > 成功

[メイン] GM : 成功した者による精神分析も可。

[メイン] 万年嵐子 : :HP -1

[メイン] 万年嵐子 : CCB<=40 (1D100<=40) > 100 > 致命的失敗

[メイン] 万年嵐子 : 🌈

[メイン] system : [ 万年嵐子 ] HP : 11 → 10

[メイン] GM : 100ファンか…もう1点失っておいて

[メイン] system : [ 万年嵐子 ] HP : 10 → 9

[メイン] 射ディック : ワッカに愛による精神分析試みたい

[メイン] 万年嵐子 : 残念です

[メイン] GM : どうぞ

[メイン] 射ディック : CCB<=90 愛 (1D100<=90) > 99 > 致命的失敗

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : おい!

[メイン] 射ディック : マズいそんなに気持ちよくなかった

[メイン] GM : 嵐子は【POW×6】でどうぞ

[メイン] GM : ええ…

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「シャディクのちんぽ気持ちよくなさ過ぎだろ!」

[メイン] GM : てかもう面倒だな…二人ともファンブルしたのでその痛みで正気に返った、ということにしておきます

[メイン] 射ディック :

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : うわあり!

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「愛撫もなしに挿入したら痛いだろ!ワカッテンノカ!?あ……動くんだな~」

[メイン] GM : 我に返った探索者は、先程まで自分が操られていた事に戦慄しSANc【1/1d2】

[メイン] 万年嵐子 : 「っ……!」

[メイン] 柴 千春 : CC<=70 正気度ロール (1D100<=70) > 40 > 成功

[メイン] system : [ 柴 千春 ] SAN : 70 → 69

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : CCB<=45 SAN (1D100<=45) > 99 > 致命的失敗

[メイン] 万年嵐子 : ccb<=40 (1D100<=40) > 67 > 失敗

[メイン] 万年嵐子 : 1d2 (1D2) > 2

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 1d2 (1D2) > 2

[メイン] 射ディック : CCB<=60 (1D100<=60) > 15 > 成功

[メイン] system : [ 小悪魔王・織田信長 ] SAN : 45 → 43

[メイン] system : [ 射ディック ] SAN : 60 → 59

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : ccb<=60 (1D100<=60) > 20 > 成功

[メイン] system : [ 万年嵐子 ] SAN : 40 → 38

[メイン] system : [ シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! ] SAN : 60 → 59

[メイン] 柴 千春 : 「ぜぇッ……!ぜぇッ……!い、今のは、一体ッ……!?って、大丈夫スか姐さん方はッ!!」

[メイン] 射ディック : 「前戯なんてしたことあったっけ?」
戻った

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…この私を操ろうなんて、いい度胸ね」
なにもない空間へと怒りの視線を向ける。

[メイン] 万年嵐子 : 無理やりに動かされたせいか、足には少々の切り傷が付いている

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 恐怖よりも怒りが勝っていた。

[メイン] 万年嵐子 : 「問題ありません」

[メイン] GM : そしてあなた達は、先程の白い物体を目で追う。
するとそこにいたのは美しい白い毛並みを持った狼だった。

[メイン] 柴 千春 : 「……ッ!!そ、それなら……良かったッス……!」
安否を確認し、ホッとしていたところに……。

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!?!」

[メイン] 万年嵐子 : 「野生生物…!」

[メイン] 白狼 : 「…………」

[メイン] 柴 千春 : 「な、なんだ、こりゃあッッッ……!?犬よりも、でっけェッ……!?」

[メイン] GM : 特に異質なのは、その顔を黒い狗面で隠しているという事である。
目元を窺う事はできず、遠目なので狗面も良く確認することはできない。

[メイン] GM : しかし、白狼は数メートル先で振り返りこちらを見ている。
まるでこちらへとついてこい、と言わんばかりに。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…狼?」
じっとその姿を見つめる。

[メイン] 柴 千春 : その存在に恐々としながらも、その美しさに目を奪われてしまうという気持ちもあり。

[メイン] 柴 千春 : 「………!!……あ、姐さん……!何か、言ってるみたいッスよ……!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「この洞窟やばすぎだろ!」
ズボンあげて逃げるように狼の方に走っていく

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「待ちなさい!」
千春の声が聞こえる前に狼の方へと走り出していた。

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~ッッ!!?ま、待ってくださいッス~~~!!!」
千春もまた、後を追うように走って行った。

[メイン] 万年嵐子 : 「続きます」

[メイン] 万年嵐子 : 騒がしい二人に続いて、応急処置もそこそこに走り出す

[メイン] 射ディック : 狼の方に続く

[メイン] GM : あなた達がついて行こうとすると、白狼は一定間隔を保つように先導し始める。

[メイン] GM : 山を登るようにしばらく歩くと、少し先に十数段の階段があり、その奥に石造りの大きな鳥居があることに気が付く。

[メイン] 白狼 : 「…………」

[メイン] GM : 狼はくい、と顎を鳥居の先に向け。
そして、トントンと階段を駆けていく。

[メイン] 柴 千春 : 「…………!!!………俺達が向かおうとしていた神社……ッスね……?」

[メイン] GM : 鳥居をくぐれば、その後の姿は見失う。
霧は先ほどよりかは晴れているが、それでも視界は悪いためだ。

[メイン] 万年嵐子 : 「ええ、恐らくは…戦の神が祀られているという例の神社かと」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ともかく安全なところならどこでもいい!ワカッテンノカ!?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「怪我の功名ね」
実際に怪我してるから笑えないのだけど。

[メイン] 柴 千春 : 「………さっきの狼は……俺達のこと、助けてくれたんスかね……?」
頭をガリガリと掻きながら。

[メイン] 万年嵐子 : 「…はい、微かでしたが。現れてから支配が弱まりました」

[メイン] 柴 千春 : 「……お礼、言いそびれちまったなァ」

[メイン] 万年嵐子 : 「…餌を横取りしただけかもしれませんが、少なくとも。アレは私達を操ろうとした者の敵です」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「探せばまだその辺にいるんじゃない?」

[メイン] 柴 千春 : 「! そうかもッスね!……んじゃ、それならッッ!!」

[メイン] 柴 千春 : すぅぅーーーーーッッ!!と息を吸い込み。

[メイン] 柴 千春 : 「ありがとうよォォオオオオオッッ!!!!!!」
腹の奥から思いっきり、そう叫んだ。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 一応耳を塞ぐ。

[メイン] 万年嵐子 : 「ご苦労をおかけしました」

[メイン] 万年嵐子 : 対照的に静かに頭を下げ

[メイン] 柴 千春 : 叫んだことで傷が開いてしまうが、そんなのはお構いなしな千春であった。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「お礼もいいがまずは傷の手当だろ!細菌が入りこんだらワカッテンノカ!?」
応急セットを荷物から取り出す

[メイン] 万年嵐子 : 「申し訳ありません」

[メイン] 柴 千春 : 「あ~~ン!?んなの唾つけときゃなんとかなんだろッ!!」
意地を張る千春。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「これくらいの傷、つばつけとけば治るわよ」

[メイン] 柴 千春 : 主君と全く同じことを言った。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : わかってるじゃないと千春の方を一瞥する。

[メイン] 柴 千春 : ヘヘヘッ!と鼻の下を指で擦りながら笑い。

[メイン] 万年嵐子 : 「治療はした方がよろしいかと」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「つばつけるとかアーシアンの衛生意識やばすぎだろ!」

[メイン] 柴 千春 : 「あ、はい」
もう一人の姐さんにも逆らえないので、素直になる千春であった。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 強がっているだけなので治療は素直に受けるつもりだった。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「じゃあとりあえずおっさんからなんだな~」
アルコールを仕返しとばかりにたっぷり付けた木綿を傷口に着ける

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!?!?!」
顔中に血管が浮かぶも、我慢ッッッ!!!!

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=90 キャンプ (1D100<=90) > 9 > スペシャル

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] system : [ 柴 千春 ] HP : 13 → 14

[メイン] 柴 千春 : 「………ヘッ!!……ありがとよッ」
フンッ!と顔を背けながら。

[メイン] 万年嵐子 : パチパチと拍手をする

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「じゃあ次は姐さんなんだな~……」
順番が私怨じみている

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「要らないっていってるのに…」
そう言いながらも患部を見せる。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=90 (1D100<=90) > 87 > 成功

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「まあ我慢比べだと思ってほしいんだな~」
ちょんちょんと複数回に分けてアルコールを触れさせる

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…ふんっ」
恥ずかしさからか顔を背ける。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 1d3 全員分 (1D3) > 1

[メイン] system : [ 小悪魔王・織田信長 ] HP : 5 → 6

[メイン] system : [ シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! ] HP : 12 → 13

[メイン] system : [ 万年嵐子 ] HP : 9 → 10

[メイン] 万年嵐子 : 「ご苦労様でした」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「お疲れなんだな~」

[メイン] 柴 千春 : 傷口から血はもう出ていない、キャンプ知識保有者ということもあり
丁寧な応急処置だったようで、動かしても傷口が開くことはなかった

[メイン] 万年嵐子 : 深く礼をする

[メイン] 柴 千春 : 「うっしゃあッ!!……んじゃ、姐さんッ!!行きましょうぜッ!!」

[メイン] GM : そして、千春がそう声を掛けた時。

[メイン] 柴 千春 : 千春の目的は、最初は信長の姐さん達に着いていく程度のものであったが
今はすっかり、あの白い狼に出会い、再度また直接お礼を言いたいというものに変わっており。

[メイン] 少女 : 「……お前たち、何でこんな所に?」

[メイン] 射ディック : 「?」振り返る

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…誰よあんた」
話しかけてきた少女の方に目を向ける。

[メイン] 万年嵐子 : 「大きな白い狼に案内をしていただきました」

[メイン] 柴 千春 : 「あ? 何でって、そりゃ~~~~~、そんな感じッス!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「初対面に対してその態度わかってのか!?」

[メイン] 柴 千春 : 嵐子の言葉に頷きながら、現れた少女の方を見やり。

[メイン] 少女 : 声が聞こえた。
その声の方に目を向ければ、10代ほどの少女が、上がった道の先……大樹の方に立っており。
和風の、例えるならば神職のような装いが黒髪によく似合っている。

[メイン] 柴 千春 : 「………って、俺達以外の人ッスね!?!?」

[メイン] 柴 千春 : 先程まで、他の観光客の姿が無かったというのに。

[メイン] 少女 : 「俺か? 俺は……コクだ
 ……この神社の、神使みたいな役職だ。」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「俺……?」

[メイン] 万年嵐子 : 「お勤めご苦労様です」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「なるほどね」
私が元いた世界では、神社仏閣にはこういった服装の人物が良くいたことを思い出す。

[メイン] 少女 : ちらりと目を向けながらも、あなた達に眉をひそめて。

[メイン] 射ディック : 「そういうもんじゃない?」
グエルに対し

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「アーシアンはとことんわからないんだな~」

[メイン] 少女 : ご苦労様という言葉に、少し頬を掻きつつも。

[メイン] 柴 千春 : 「……あッ!そうだ!!」
階段を登っていき、コクと名乗る少女の前に立ち。

[メイン] 少女 : 「それよりも……お前たち、白い狼と言っていたな……
 ……なら、もしかして……わっ……!?」

[メイン] 柴 千春 : 「さっき、こういう仮面を被った狼がいたんだけどよォ~~、知らないか?」
ジェスチャーで、先程の仮面と同じようにしてみせながら。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「洞窟で体が勝手に動き出したときに助けてもらったんだな~」

[メイン] 少女 : いきなり階段を上がり、目の前に立った千春に目を見開く。
身長差もあり、一瞬臆しながらも。

[メイン] 柴 千春 : 「あ、悪ィ、驚かせるつもりは一切無ェんだが……」
申し訳なさげに頭を掻きながら。

[メイン] 柴 千春 : カタギに突っ張ることは、漢の名に恥じるため。

[メイン] 万年嵐子 : 「ウチの者が失礼しています」

[メイン] 柴 千春 : 膝を地に着け、しゃがみこみながら少女と視線を合わせる。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「顔は怖いけど優しいやつだから」

[メイン] 少女 : 「……ああ、それなら……”ハク”のことか
 あいつも俺と同じ、神の使いだよ」

[メイン] コク : どうやら柄の割に悪い様子ではないようだ。
その仕草に、警戒を薄れさせながら。

[メイン] 柴 千春 : ヘヘヘッ!と信長の言葉に笑いながら。

[メイン] 柴 千春 : 「!! し、知り合いなのかッッ!?……てか……その、神の使いって……なんだ?」

[メイン] コク : その言葉に、悩むように口を閉じながらも。

[メイン] 柴 千春 : フツー、巫女とか……そういうのだよな?
ここ独自の言い回しかなんかか?と思う千春。

[メイン] コク : 「……あんたたちからしたら突拍子もない話かもしれない。
 だが、ここは────彼岸と此岸の境界。死人と生者の狭間にある場所だ」

[メイン] 柴 千春 : 「……………」

[メイン] 柴 千春 : 「………」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…は?」

[メイン] 柴 千春 : 「……?????」

[メイン] 柴 千春 : ぽかーんとした間抜け面になる千春。

[メイン] 万年嵐子 : 「三途の川…でしょうか」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「……今から戻りたいんだな~」

[メイン] 柴 千春 : 「お、俺達……死んじまった、のかッ……!?」

[メイン] コク : ちらりと、本殿────神社へと目を向けながら。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 自分の頬をつねる。

[メイン] 射ディック : 「そうか…じゃああの時霧かかっていたのも…」

[メイン] コク : 「えっと……おかしな格好したあんた
 三途の川っていうのは、近いかもな」

[メイン] コク : そして、千春の言葉に首を横に振る。

[メイン] 万年嵐子 : 「恐縮です」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「俺たちの命やばすぎだろ!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : ──痛い。

[メイン] コク : 「まだ死んでも生きてもない状態……だな
 逆に言えば、どっちに転がってもおかしくないってことでもあるが」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : さすりながら少女の方に目を向け、言葉の続きを待つ。

[メイン] 柴 千春 : 「マ、マジか………」
冷や汗を一つ。

[メイン] コク : そして、頭をがしがしと掻いて、焦ったような顔を向ける。

[メイン] コク : 「……こんなこと、今まで起きたことはないんだ
 帰る方法も、俺が知ってるわけじゃないが……」

[メイン] コク : 「……とにかく、ここに迷い込んだなら、アンタらの命は俺の責任だ
 帰る方法は、なんとしてでも見つけるよ」

[メイン] コク : こくりと頷いて、全員を見渡しながら。

[メイン] 柴 千春 : 「…………ッ!!い、いいのかッ……!?」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「お願いするんだな~」

[メイン] 柴 千春 : 「お前………優しい奴だなァ~~~~~~~~~~ッ!!!」

[メイン] 万年嵐子 : 「感謝いたします」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ちょっと待って」

[メイン] 柴 千春 : ダハハハハハッッ!!と豪快に笑いながら、コクの肩を軽く何度も叩く。

[メイン] 万年嵐子 : 深く礼をして

[メイン] コク : 「う、いや、このくらい当然のことだから……」
ばんばん、と叩かれながらも、少し嬉しげな顔で。

[メイン] コク : 「……なんだ? 何か聞きたい事でもあるか?」

[メイン] 柴 千春 : 信長の姐さんの方に、ん?と視線を向ける。

[メイン] コク : ちらりと、信長へと目をやる。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「迷い込んだのはこっちにも責があるから、あんたが責任を負う必要はないわ」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「それに、出られるならこっちから勝手に出ていくし」

[メイン] 柴 千春 : 「…………!!!!あ、姐さんッ……!!!」
感動の視線を向ける。

[メイン] コク : その言葉にコクは、黒い瞳を大きくして。

[メイン] コク : そして、フッ、と笑い返す。

[メイン] コク : 「……ああ、ありがとな」

[メイン] 柴 千春 : 「……ヘヘッ!そうだなァ!俺達ァ……これまで幾度も死線を越えてきたんだもんなァ~~~!!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「そういうことだから、私たちも出る方法を探すわよ」

[メイン] 柴 千春 : 「押忍ッ!!」

[メイン] 万年嵐子 : 「おっしゃる通りです、信長さん」

[メイン] 万年嵐子 : コクリと頷く

[メイン] 柴 千春 : 「コク!この人はな……織田信長って言うんだ!!この俺をボコしたこともある、すげェ~~~~人なんだぜ~~~!!」

[メイン] 柴 千春 : 主君を自慢するように、豪快に笑いながら。
嬉しそうにそう語る。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「でももらえるものはもらうべきなんだな~何か手掛かりとか…くれてみ?」
コクに向かって手を合わせる

[メイン] コク : 「なっ……力強そうで、でかいアンタでもか……!」
千春と信長を見比べ、驚くようにしながらも。

[メイン] コク : その言葉に、ん、と顔を向け。

[メイン] 柴 千春 : おうともよッ!と力こぶしを見せてみる。
また、自慢げな表情になる。

[メイン] コク : 「……そうだな、手がかりならこの神社にあるかもしれない
 他に方法もないし、使えそうな文献があれば探してほしい」

[メイン] 万年嵐子 : 「立ち入りが許されていない場所などは」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「わかったわ」
ずんずんと神社内へと歩いて行く。

[メイン] コク : 嵐子に、ちらりと目を立ててあった看板に向けて。

[メイン] 柴 千春 : 「ま、また姐さん一人でッッッ………!!?!?」

[メイン] 柴 千春 : コクに、悪ィ!!と会釈をし、信長の後を追っていく。

[メイン] コク : 「奥宮はダメだ。俺たちの神様を呼ぶ場所だからな……っておい!?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「なによ?探せって言ったのはあんたでしょ」
コクの言葉に一応足を止める。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「俺たちの神様?」

[メイン] コク : 境内図と共に説明を加えようとするが、先に進んでいった信長の行動に唖然としつつも。

[メイン] 万年嵐子 : 「では、立ち入らないように致します」

[メイン] 柴 千春 : 奥宮、入っちゃいけない……奥宮、入っちゃいけない……っとォッ
ぜってーーー覚えとかねーーとなァ……!

[メイン] コク : 「あぁ……言ってなかったな
 ここは……三嶽神社。一応、祀ってる神様がいるんだ
 この山の邪気を抑え込んでる神様……って言った方がわかりやすいかな」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「名前とかはあるんだな~?」

[メイン] コク : 「いや、神様は神様だな
 名前で呼んだことはない。……不敬でもありそうだしな」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「みだりにその名を呼ばずか……」

[メイン] 万年嵐子 : 教えによれば、姿を映しとる事さえ不敬となるならば名もまた然りですか

[メイン] 万年嵐子 : 「では、他に禁止事項などあれば。是非ともお教えいただきたく」

[メイン] コク : 「禁止……特にはないな。まあ、普通にしてくれればそれでいい」

[メイン] 射ディック : 「まあ、そういう事なら勝手に調べさせてもらうよ」

[メイン] 万年嵐子 : 「承りました」

[メイン] 万年嵐子 : 深々と礼をする

[メイン] コク : 礼に少し、照れくさそうにしながらも。

[メイン] コク : 「……とりあえず、情報があるとすればここだな
 鍵は開いてるだろうから、荒らさなきゃそれでいい」

[メイン] コク : と、社務所、拝殿、本殿を指さす。

[メイン] 万年嵐子 : 「ありがとうございます。コクさんは、その間どこに居られますか?」

[メイン] コク : 「あんたらが捜してる間、俺も何もしないってのも気が悪いし…
 なんなら、ついていこうか?」

[メイン] 万年嵐子 : 「お願いします」

[メイン] コク : こくりと頷きながら。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「全員で行動するのもあれだし手分けするんだな~」

[メイン] コク : 「……わかった。それにあの二人はどっか行っちまったしな」

[メイン] 万年嵐子 : 「では、我々は拝殿を」

[メイン] コク : 一人で進む信長と、慌ただしく追いかけた千春を見て苦笑いしつつも。

[メイン] コク : 嵐子の言葉に頷き、こっちだ、と先導していく。

[メイン] GM : 入り口には一対の石像、数段の階段を登った先には賽銭箱と左右に一つずつ御鈴が付いているのが分かる。
入り口の扉の鍵はかかっていない。また、本殿と繋がる橋のようになっている通路もあるようだ。

[メイン] 万年嵐子 : 石像に向かい礼をすると

[メイン] 万年嵐子 : 「コクさん、この場所は」

[メイン] コク : 「……礼儀正しいんだな」
その様子を見て、声を掛けつつ。

[メイン] コク : 「ん、ここは神様に願いを言う所だよ
 あんたらもやったことあるんじゃないか? 鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼……って奴」

[メイン] 万年嵐子 : 「なるほど」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「あれ何度覚えようとしても回数ずれるんだな~」

[メイン] 万年嵐子 : 「…ここに願えば、返事をくださるのでしょうか?」

[メイン] コク : 「はは、まぁ…普通の人なら何度も来る場所じゃないか
 ……どうだろうな、神様は気まぐれだから、返事がもらえるかはわかんねえ」

[メイン] コク : 「ま、何か願いがあるなら言ってみる、くらいでいいんじゃないか?」

[メイン] 万年嵐子 : 「…コクさんも、お声を聞いた事は無いのでしょうか?」

[メイン] コク : 賽銭箱に寄りかかりつつも、拝殿の奥に目をやり。

[メイン] 万年嵐子 : 辺りを見回しながら、質問を重ねる

[メイン] コク : 「いいや、俺は神の使いだからな
 会った事も話したこともある。だが……」

[メイン] コク : と、森の奥に続く鳥居へと目をやり。

[メイン] コク : 「用があるなら、あそこで儀式をして呼ぶ必要がある
 そう手軽に神様とは出会えない、ってわけだ」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「現世利益の神ではないかもしれないんだな~」

[メイン] 万年嵐子 : 「…なるほど」

[メイン] 射ディック : 「…ふむ」

[メイン] 万年嵐子 : 「この辺りなら、どこを探索するべきでしょうか」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「流石にこんな手前になにかあるとは思えないんだな~」
狛犬を見つめながら

[メイン] コク : 「ああ、拝殿の中に入ってもいいぞ
 それとも、そこの賽銭の下でも見てみるか?もしかしたら何か落ちてるかもしれないぞ?」

[メイン] コク : くく、と冗談のように笑いつつも。

[メイン] 万年嵐子 : 「探りましょうか?」
真面目な表情で聞き返す

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「まるで自販機の下探すみたいだろ!……まあやるか」
目星つかうんだな~

[メイン] コク : 「……まあ、探すだけ探してもいんじゃないか?」
大真面目に聞かれ、少し引きながらも。

[メイン] GM : いいよ

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=90 (1D100<=90) > 24 > 成功

[メイン] GM : 賽銭箱の下を覗き込むと、一冊の手帳が出てくる。

[メイン] GM : 手帳は1964年のもの。9月23日が秋分の日になっており、日付の下に“三嶽神社”とメモ書きがしてあった。
また、巻末のノートになっているスペースにも文字が書いてある。

[メイン] GM : 「ここに居るのは寂しい奴らばかりだ。生きている人が来る場所ではない。けれど、人でなければあの子の寂しさは埋められないのだろう。
俺はここに残ろう。帰りたいのなら身代わりを神社に残して気付かれないように声を発さず静かに帰れ。記憶を奪うこの地において、この手帳が誰かの役に立つことを願う」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「……(本当にあったんだな~)」

[メイン] 万年嵐子 : 「拝見いたします」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「(分かったんだな~)」
コクに見つからないように渡す

[メイン] 万年嵐子 : 黙々と読み込み

[メイン] 射ディック : グエルと一緒に見とく

[メイン] コク : コクは手持無沙汰だったか、周囲をきょろきょろと物探しをしている。

[メイン] 万年嵐子 : 「……例の“行方不明者”の書記でしょうか」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「かもしれないんだな~」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「じゃあそろそろ拝殿に案内をお願いするんだな~」
手持無沙汰にしてるコクに話しかけて

[メイン] コク : ん、と頷き、先導して中へと入っていく。

[メイン] GM : 拝殿の内部は広く、祭祀や祈祷などを行う際にも多くの人数が入れる充分なスペースがある。
祭壇のような場所があり、周囲は厳かな装飾が施されている。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ふうむ…どんどんそれっぽくなってきてるんだな~」
祭壇を眺めながら

[メイン] 万年嵐子 : 「趣があります」

[メイン] コク : 「へへ、だろ? 俺もここは気に入ってるんだ」

[メイン] コク : 褒められ、まるで自分のことのように嬉しくなりながらも。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : (あざとすぎるだろ!)

[メイン] 万年嵐子 : 「ここで、舞などが行われるのでしょうか?」

[メイン] コク : 「ああ。一般に来たお客さんなんかに見せるのは、ここじゃないかな
 つっても…俺が踊るってわけじゃないけどな、まず見えないし」

[メイン] コク : 巫女服を手に持ちながら、ひらひらと興味がありそうに見つつ。

[メイン] 万年嵐子 : 「一般……ここは、元の世界の神社とも繋がりがあるのですね」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : (身代わり……ねえ)
先ほどの手帳の内容に想いを馳せながらコクの横顔を眺める

[メイン] コク : 嵐子に頷く。

[メイン] コク : 「そもそも、この神社はあんたらのいる世界にもあったはずだ。
 ただ、住んでる人が違うっつーのかな…」

[メイン] コク : 「ここにはあんたらみたいな例外を除いて、俺とハク……神の使いしかいない。
 二つの世界は繋がってても、人が出会うことはまずない」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「並行世界ってやつなんだな~」

[メイン] コク : 左指を一本立て、右指を一本立てる。
そしてその指を、すーっと並行に伸ばす。交わることがないように。

[メイン] コク : ワッカの言葉に頷きながら。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「じゃあ俺たちはどうにか元の線に乗り移る必要が……」
そういって再び祭壇を眺める

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 祭壇に目星したいんだな~

[メイン] GM : どうぞ

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : CCB<=90 (1D100<=90) > 75 > 成功

[メイン] GM : 祭壇にも所々に歪んだ五芒星が描かれている。
また、祭壇の両脇の屏風にはそれぞれ白狼と黒狼が描かれているのがわかる。

[メイン] GM : 更に、一冊の和綴じの本を見つける。

[メイン] GM : 《送り狼と迎え狼の伝説についての記述
・送り狼とは、山中などで人の後をつけてきて隙を見て害を与えるとされる狼のことである。妖怪の一種とされ、その行動には諸説あるが、振り返ったり何かの拍子に転んでしまうとたちまち食い殺されるとされる説が多い。しかし正しい対処を行えば逆に周囲から守ってくれるともされ、決して振り返らず、転んでも座ったり休憩していたフリをすれば襲ってくることはない。
・迎え狼とは、高所で待ち伏せをして人を食らうという狼の妖怪である。しかしそれとは対照に、山で遭難した人間を導き助けたという伝承も存在する。記述が少なく謎の多い存在である。》

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「(助けてくれた奴もいい狼とは限らないってか)」
そういいながらコクを除く二人にこっそり見せる

[メイン] 万年嵐子 : 「(考慮します)」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「さてさて次はいよいよ本殿に向かうんだな~」
ワクワクしている感を装いつつコクに気取られないように

[メイン] 万年嵐子 : 「いえ、本殿は信長さん達がいます」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「残念なんだな~じゃあ社務所で我慢するしかなさ過ぎだろ!」

[メイン] 万年嵐子 : 「それに、気になることが幾つか……質問を、宜しいですか?」

[メイン] コク : 「………あッ、余ってんのは…社務所だな!
 ……なん……だ?」

[メイン] コク : 巫女服を自分に当て、鏡を見ていたが。
ハッとその言葉に、慌てて嵐子の方に向き直る。

[メイン] 万年嵐子 : 「……巫女服がお好きなのですか?」

[メイン] コク : 「……悪いかよ。……だって、いつも同じ服だから……」

[メイン] コク : 見られたことに恥ずかしそうに、むっと唇を尖らせるが。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「俺の合羽……一回着てみ?」
キャンプ道具からバカでかい合羽を出してくる

[メイン] コク : その合羽に目を見張る。

[メイン] コク : 「おぉお~……!?なんだこれ!?カッパ……?
 妖怪の類じゃないのか?」

[メイン] コク : と、少し興奮したように合羽を手に取り。
そして楽しげに、ワッカの返事も聞かず自分に合わせている。

[メイン] 万年嵐子 : 「雨風を凌ぐ衣装です、昔は傘などが使われていました」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「普通に喜ばれるの意外過ぎだろ!」

[メイン] コク : 「へえ……最近の物はすごいんだな
 雨合羽なら着たことはあるが、こんなに軽いものじゃなかったぞ?」

[メイン] コク : ひらひらと、物珍しそうに合羽を着ながら。

[メイン] 万年嵐子 : 「…以前も、持ち込んだ方が?」

[メイン] コク : 「ん、いや……ここにある奴だな。
 ただ埃は被ってるわ、藁で出来てるからか湿ってたり……あんまいいもんじゃなかったな」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「まるで時代劇なんだな~それはやるから雨降ったら着てみ?」

[メイン] 万年嵐子 : 「…なるほど」

[メイン] コク : いいのか!?と、顔を驚愕させつつも。

[メイン] コク : 「雨か……ここじゃ降ったことはないけど……
 でも、降ったら楽しみにするよ……ありがとよ」

[メイン] コク : にこり、と、年相応の少女らしい顔で。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「……」
なんだかすごく不憫でいたたまれなくなり

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「社務所いくんだな~!」
務めて明るくふるまう

[メイン] 万年嵐子 : 「……」

[メイン] 万年嵐子 : 無言で白狼と黒狼を描いた絵画を見つめていた

[メイン] GM : 社務所。普段は参拝者の窓口として機能し参拝や祈祷の申し込みをしたり絵馬やお守りを売っていたりする場所だが、窓は閉じられお守りなども仕舞われている。

[メイン] GM : また、コクが先導して中に入れてくれるだろう。その中にはお守りや絵馬の入った箱、引き出しの付いた机、本棚がある。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「店のバックヤードって感じでワクワクするんだな~」
それらを物珍しそうに眺めつつ

[メイン] 万年嵐子 : 「探れそうな場所は…本棚だけですね」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「この机とかも何か入ってそうだろ!お宝探しの気分なんだな~!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : というわけで目を付けた机に目星

[メイン] GM : いいよ

[メイン] 万年嵐子 : では、本棚に

[メイン] GM : ああ机は何も無いわ
本棚はどうぞ

[メイン] 万年嵐子 : CCB<=90 目星 (1D100<=90) > 9 > スペシャル

[メイン] GM : 《その昔ーーこの地が瘴気で満ち溢れ、人が山に喰われた時代。
麓に暮らす村人は大層怯えていたが、他方との繋がりの薄い隔離されたこの村では山からの恵み無しには生きていく事も困難であった。
そこで村人は、山の神様の荒御魂(アラミタマ)を鎮めるために生贄を捧げた。それからというもの、山が人を喰らう事はなくなり、村人は安心して山に入る事ができるようになったという。
ーーしばらくして、村の為の犠牲になり人々を救った魂を祀るため。また、山に御座(オワ)す神様を祀るため。この山には、一つの神社が建てられる事となった。それがこの三嶽神社のはじまりである。そしていつしか神社には大量の彼岸花が咲くようになった。》

[メイン] GM : この続きに短く何か書いてあるようだが、古い本のためか掠れて読みにくい。

[メイン] 万年嵐子 : 「…これは、コクさんに聞いた方が良さそうですね」

[メイン] コク : ん、とそちらに目を向けて。

[メイン] コク : 「あぁ……それは人々に伝わる伝承……ってやつだな
 俺の使えてる神様が、山の瘴気を抑えてるって話はしただろ?」

[メイン] コク : 「昔は、その瘴気に人が食われるってこともあったらしい
 だから生贄を立てて、大勢食われることを防いだらしいが……」

[メイン] 万年嵐子 : 「…生贄、ですか」

[メイン] コク : 「……あんま、いい話じゃねえよな
 自分から選んだわけでもないだろうに」

[メイン] コク : こくりと頷く。

[メイン] コク : 「……俺はあんまり、人に詳しいわけでもないけどさ
 こうやって人々を守ってきた神の使いとしてはやっぱ……犠牲になる命は少ない方がいい」

[メイン] コク : 「それが、生贄になった人たちへの報いでもあるだろうし……
 あんたらをこのまま迷わせたままってのも、俺は嫌だしな」

[メイン] コク : へへへ、と鼻を擦らせて笑いつつ。

[メイン] 万年嵐子 : 「…感服するばかりです」

[メイン] コク : それにはありがとよ、と言葉を返しつつも。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「まさに守り神ってやつなんだな~」
嫌な想像を振り払いつつ

[メイン] 万年嵐子 : 「…私達がここに来る前に出会したのは、その瘴気だったのでしょうか」

[メイン] コク : 「……大方そうだろうな。
 俺も出会ったことはあるが、負い返す位しかできない
 それほど……凶悪な相手だ」

[メイン] コク : 少し眉を曲げて、不服そうになりながらも。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「あの狼…ハク?がいなければあぶないところだったんだな~」

[メイン] 万年嵐子 : 「白いモヤの様な姿でした」

[メイン] コク : 「ん、ハクか……あいつにも礼を言っておかないとな。
 それに、他の二人もそろそろ終わったころだろ、挨拶に行くか」

[メイン] コク : 「靄…ってよりかは狼だぞ?……まあ、見ればわかるか」

[メイン] 万年嵐子 : 「はい、仰る通りです。 視認してからは確かにそう見えています」

[メイン] コク : そうして、手招きするように手を仰ぎ、三人を誘う。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「いざとなると緊張するんだな~」
あまりろくな目にあっていないのと文献のことが頭によぎりつつついていく

[メイン] 万年嵐子 : 礼をして戸を締めると
そのまま続く

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そうして、あなた達は境内に再び集まった。
各々、得た情報を交換し合っていたところだろう。

[メイン] GM : コクは、「ハクの様子を見てくる」といい、一人先に行ってしまった。
あなた達はコクの帰りを待つために、適当に時間を過ごしている所だ。

[メイン] 万年嵐子 : 「以上が、こちらで得られた情報です。 恐らく、この書記の身代わりとは──」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「なるほどね。こっちの情報は──」
さも全部自分が見つけたのかのように教える。

[メイン] GM : などと、お互い会話を交わしていたところだった。

[メイン] GM : 森の方から微かに声が聞こえる。

[メイン] GM : 囁くように。しかしそれは、徐々に境内に反響するように、大きく、大きく。
まるであなた達の体に言葉が溶け込むかのような言葉づかいで。

[メイン] 柴 千春 : 「─────あ?」

[メイン] GM : 「おいで、迷い子」

[メイン] 万年嵐子 : 「──」

[メイン] 柴 千春 : 魂にまで届きそうなその声に、眉を顰めながら
その方向へと向く。

[メイン] GM : 「迷い子よ。我らが神の子を孕む贄となるものよ」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : …?この声は?
声がした方に顔を向ける。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「いきなり言ってることが気持ち悪すぎるだろ!」

[メイン] GM : そしてまた、足が自分の意志とは勝手に動き始める。

[メイン] 万年嵐子 : 「ッ……!!」

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!?!?!」

[メイン] 柴 千春 : 「ま、まさか─────てめェッッッ……!!?」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「またなんだな~~~!?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ま、また…!?」
勝手に足が動き始める。

[メイン] 万年嵐子 : 「また、これか…!!」

[メイン] 射ディック : 「……!」

[メイン] GM : じわりじわりと、足が一歩一歩森へと近づいていく。
霧も深く、またあの道を通るかと思われた────その時。

[メイン] GM : 「────チッ!」

[メイン] 黒狼 : グルル、と唸り声を立て森へと威嚇する獣が一匹。
それは白狼と姿がうり二つであったが……色が全くの逆であり。

[メイン] 柴 千春 : あ、あの狼はッ………!?いや、色が違う……
ということはッ…………!!!!

[メイン] 万年嵐子 : 「コクさん──ッ!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「(迎え狼ってやつか…!コク!?)」

[メイン] GM : 「……偉大なる神に歯向かわんとする愚か者め
 必ず迷い子は……我らが神にささげよう」

[メイン] GM : そう声を残し、森の霧は徐々に晴れていく。
そう、何事もなかったかのように。しかし、あなた達は足の動く奇妙な感覚を覚えているだろう。

[メイン] 黒狼 : 嵐子の声に、バフッ、と声を返し。

[メイン] 黒狼 : 狼の姿が光に包まれ、みるみるうちに────

[メイン] コク : 「……あいつらに感づかれたな
 お前ら、ここで待ってろ……梅雨払いをしてくる」

[メイン] 柴 千春 : 「…………………」
それを見て、驚いたように目を大きくするも
すぐに、複雑そうな表情で頭を掻きながら。

[メイン] コク : あなた達の知っている少女へと、姿を変える。

[メイン] 柴 千春 : 「………また、助けられちまったな……ありがとよ」
これで、二度目……か。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 忌々しげに森を見たあとに

[メイン] 万年嵐子 : 「二度目だというのに、助けられるばかりとは……不甲斐ないです」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「い、今の技……もう一回やってみ?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…あんたも妖怪変化の類いだったのね」
狼の姿から少女の姿になったコクを見て。

[メイン] コク : 「……一回目ってのは、俺じゃないな」

[メイン] コク : そしてコクの後ろから、おずおずと。
ちらりとこちらを見る少女が現れて。

[メイン] ハク : 「…………」
ぺこり。

[メイン] 万年嵐子 : 「…!」

[メイン] 柴 千春 : 「─────ッ!!」

[メイン] 万年嵐子 : 「コクさん、こちらが…」

[メイン] 柴 千春 : 「アンタが………!!あの時、会ったッ………!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「へぇ…」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「送り狼……ハクか」

[メイン] コク : 「妖怪変化つーか、神の使いだ
 ……ハクもなれるよ、白い狼にな」

[メイン] 柴 千春 : 目を大きく見開かせる。
─────自分達を救った者の正体が、少女であることに、大きく驚く。

[メイン] ハク : 「……あ……! ……ありがとうって言ってくれた……人」

[メイン] 柴 千春 : ……だったら、違うな、言葉が。

[メイン] ハク : ぺこり、と千春に頭を下げつつも。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「神の使いねぇ…」
しげしげと両者を見ながら。

[メイン] 柴 千春 : 「……ああ」
ニヤリと笑い。

[メイン] 万年嵐子 : 「あなた達には、助けられてばかりです。この恩は──」

[メイン] 柴 千春 : そして、ハクへと歩みながら。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「まあ二匹もいてくれれば安心だろ!」

[メイン] 柴 千春 : 「ようやく面と向かって言えるわな!」

[メイン] 柴 千春 : 「改めて、言わせてもらうわ─────ありがとうよッ!!」
ニッと笑う。

[メイン] ハク : 「…………!!」

[メイン] 柴 千春 : 千春は、暴走族特攻隊長を務める男。
曲がったことが、大の嫌い。

[メイン] ハク : 嵐子、そして……千春。
二人の言葉にぱぁあと顔が明るくなり、コクの後ろに隠れる。

[メイン] 柴 千春 : だからこそ、恩は必ず、どこかで返したい。
義は果たさずに、灰へと還すことを許さない。
そんな男であった。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ずいぶん恥ずかしがりやさんなんだな~」

[メイン] 柴 千春 : 「ハッハッハッハ!そのようだな、ま……それにしても……」

[メイン] 柴 千春 : 二人の少女を見て、目を細めながら。

[メイン] 柴 千春 :
              ・・    ・・・・
「─────アンタらは、ずっと長いこと、そうしてきたわけか?」

[メイン] 柴 千春 : そして千春は、森の奥を睨むようにしながら。

[メイン] 柴 千春 : 拳を、固く握りしめた。

[メイン] 万年嵐子 : 「……見て回りましたが、随分と長い勤めに励んでおられるようで」

[メイン] ハク : 千春の言葉に、びくり、としながら。
しかしそれは、威圧のように聞こえたからではない。その言葉の意味を理解しているからこそ、震えたのだ。

[メイン] コク : 「……さあな」

[メイン] 柴 千春 : 千春は─────怒りに震えていた。

[メイン] コク : 合わせるようにして目を森に向けて。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「行方不明者ってのもあいつにやられたんだな~」

[メイン] 柴 千春 : 「……………こう言っちゃ、アンタらに悪いかもだが……
 …………女の子じゃねぇか……コクも、ハクも」

[メイン] コク : 「俺は……記憶がぼんやりとしてる
 いつからいたのか、ハクと過ごした時間はどれほどか……俺は知らねえ。
 ハクに聞けばわかるかもしれねえけどな」

[メイン] 柴 千春 : 「今みてぇなことを、ずっと続けてきたんだろ?」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「もしかして……脱出方法も知ってたりするんだな~?」

[メイン] コク : コクは首を振る。わからない、覚えていない、という意味で。

[メイン] ハク : だがその後ろに隠れているハクは、こくり。
それに頷く。
それは千春の問い、そして脱出方法について。

[メイン] ハク : さながらそれは、コクに気づかれないような仕草で。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「残念なんだな~」
コクにばれないように演技する

[メイン] 柴 千春 : ─────眉を、強く顰める。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 神の使いの使命ってわけね。御苦労なことだわ。

[メイン] 万年嵐子 : …その勤めの長さも、労も
人の身である自分には想像しきれ無いほど重いのだろう

[メイン] 万年嵐子 : そして、今でさえ。一方的な庇護無くしては
まともに動けもしない……

[メイン] 万年嵐子 : ……情けない
守るために、捨て。得た事柄がこうも空振り続けるとは

[メイン] 万年嵐子 : 「……どうすれば、良いのでしょうね」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「……」

[メイン] コク : 「……さあな。だが、俺たちは神の使いだ
 ならその役目を果たすしかないだろう」

[メイン] 射ディック : 「……」

[メイン] コク : 目を、あなた達からも背けつつも。

[メイン] GM : コクとハクは見ての通り少女だ。
そして、コクの様子からも見て取れる通り、この神社から一歩も出ることもない。
ましてや、人と話すことなどできない。彼岸と此岸には橋などないのだから。

[メイン] GM : 少女にしては狭すぎる庭で、幾年もこうして役目のために時間を費やした。
それが、彼女たちの言う「役目」であった。

[メイン] GM : そしてそれは、これからも続く。ただそれだけだ。

[メイン] 柴 千春 : ─────ふざけてやがる。

[メイン] コク : 「……ともかく、だ
 脱出方法がわからない以上、あいつらはまた襲いに来る
 俺なら平気だから、様子を見てくるよ」

[メイン] コク : ハクに、合図するようにこくりと頷きながら。
一人で森へと足を向かおうとする。

[メイン] 柴 千春 : 「待てや」
去ろうとするコクの肩を掴む。

[メイン] 万年嵐子 : 「…!」

[メイン] 柴 千春 : 「─────俺よりも背の小せぇ女に……大役ばっか投げておいて」

[メイン] 柴 千春 : 「何が特攻隊長がゴラァアアアアッッッ!!!!!!」

[メイン] 柴 千春 : ─────それは、自分自身に対する怒りであった。

[メイン] 柴 千春 : 「俺も行かせろやァ」
ピキ、ピキ、と青筋を浮かばせながら。

[メイン] コク : 「……ち、千春……!?」

[メイン] 万年嵐子 : 「──千春さん、あなたも…」

[メイン] コク : 目を大きく、その発言に驚いた様子で。

[メイン] 万年嵐子 : …臆していた、のだろうか。
不出来を嘆きながら、自分は、共に立ち向かう絵を描く事はなかった

[メイン] 万年嵐子 : なら、これに乗じ、せめて。仁義を──

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「いきなりデカい声上げんなおっさん!びっくりするだろ!」
耳を指で塞いで

[メイン] ハク : 「そんなの…………危ない……!
 森の中は危険で……いっぱい……!」

[メイン] ハク : ぎゅっとコクの裾を握り、ふるふると首を振る。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…待ちなさい」
しばらく見ていたが、静かに口を開く。

[メイン] 柴 千春 : 「─────あ゛ァんッッッ!!!?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : そして千春と嵐子の方をじっと見る。

[メイン] 柴 千春 : 完全に怒りで我を失った千春が、メンチを切るように信長の方へと振り向く。

[メイン] 万年嵐子 : 「信長さん、これは、筋を通す為の──」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「ここは二人で話させるべきだろ!」
それを遮る

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「2人とも冷静になりなさい。一時の感情にまかせていたら身を滅ぼすわよ」

[メイン] 柴 千春 : 「ここで"漢"を見せねェで……一体どこでッ!!"漢"を見せんだッッ!!!
 俺はこれを放っておいてッ!胸張って生きていけるかよッ!!?
 信長の姐さんもそうじゃねェのかよッッ!!どうなんだッッ!!?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…あの子達は使命を全うしているのよ。あんたもそれがわからないわけじゃないでしょ?」

[メイン] 柴 千春 : 「…………チッ!!!」
不機嫌そうに、大きな舌打ちと共に、不貞腐れた子供のように地面を蹴り上げ
ポケットに手を突っ込んだまま、拝殿の中へと歩いていく。

[メイン] 万年嵐子 : 「………」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おっさん特効隊長?だろ?それは捨てていいってのかよ!」
その背中に追いすがるように言葉をかける

[メイン] コク : 「…………千春……」
その言葉の真意────果たして彼がどうしてそう叫んだのか。
それを飲み込むように、ぎゅっと手を握り。

[メイン] コク : 「……俺も、行ってくる」

[メイン] コク : その気持ちを打ち消すように、森へと走っていく。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 黙ってコクの後ろ姿を見送る。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「俺は弟も…たぶん父さんも待ってるから…帰らないといけないんだな~…」
コクが聞こえないところまで行くとそうつぶやく

[メイン] 万年嵐子 : …ここに、いる事も
動かずにいる事にも頷けず。急かされるようにコクを追いかけていく

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「だから……お願いするんだな~帰れる方法を教えてほしいだろ」
ハクに顔を向ける

[メイン] ハク : 「…………」

[メイン] ハク : ぽつんと白い少女がそこに残る。
ちらりと、その言葉に顔を向けて。

[メイン] ハク : 「…………私は知ってる。でも……それを言うことは出来ない、したく……ない」

[メイン] ハク : ふるふる、と首を振り、3人を見すえて。

[メイン] ハク : 「…………私があなたたちに会いに来たのは、お願いがあったから」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…願い?」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「…………一応、聞いては見るんだな~」

[メイン] 射ディック : 「お願い?」

[メイン] ハク : 「────この神社に残って、神使になって
 あなた達には帰る場所もあるってわかってる……」

[メイン] ハク : 「でも、その上でお願いさせて
 …………コクを、もう……これ以上、寂しい思いにさせたくないの」

[メイン] ハク : ぺこり。深深とあなた達に頭を下げる。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「おっさん……もしかしたら二人ともが残るって言っても……ダメなんだな~?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「……あんた、本当にそう思ってるの?」
ハクにそう言葉をかける。

[メイン] ハク : びくっ、と信長の声に、震えて。
そしておずおずと、顔をそちらの方に向ける。

[メイン] ハク : 「……それって、どういう……」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ここに残れば、いずれさっきの霧で記憶がなくなっていくんでしょ?」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「それって、あんたたちと会った記憶もそうじゃないの?」

[メイン] ハク : 「……それは…………」

[メイン] ハク : 小さく、こくんと頷く。

[メイン] ハク : 「……私は……本当に神の使いだから、記憶が無くなることは無いの
 でも……コクは……人間だったコクは、瘴気の影響で……どんどん、忘れちゃう」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「へぇ…本殿で見つけた日記はやっぱりあんたが書いたものだったのね」

[メイン] ハク : 痛いところを突かれたような顔で、あう、と声を漏らし。

[メイン] ハク : 「……見られちゃってた……んだ
 ……そう。 ここに人が来ることは、よくあること。
 でも……それをコクは忘れてる」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…なるほどね」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「まあその方がいいのかもしれないわね」
そこで一呼吸置いて

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「だって、あの霧に攫われていなくなったとしても、忘れてしまえば心が痛まないもの」

[メイン] ハク : 「……そんなことは……!!!」

[メイン] ハク : その言葉に声を、大きくする。

[メイン] ハク : 「私も……コクも……
 ずっと、迷い込んでた人を送った……!
 その役目は、ずっと……変わらないから……!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「そうね。それは私も立派だと思うわ」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「元人間なら、その辛さもひとしおだろうしね」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「そういえば、さっき嵐子から手帳の話をしてもらったけど、ここに残った人もいたそうじゃない。その人はどこへ行ったの?」

[メイン] ハク : それに、ぐっと唇を噛み。

[メイン] ハク : 「……それが……コクだよ」

[メイン] ハク : 「……あの子は、独りだった私のために……ここにいることを選んでくれた
 でも……その事もきっと、忘れてる」

[メイン] ハク : 「……あの子は今、きっと……昔の私と同じ
 寂しくて、孤独で、独りだった私と……
 ……だから、あなた達に残って欲しかったの」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「なるほどね」
ふむふむとうなずく。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あんたはさ、コクがいてどうなの?寂しさは埋まった?」

[メイン] ハク : その問いには、こくり。

[メイン] ハク : 「……楽しかった。
 あの子とお話しして、遊んだり、笑い会う時は……
 一人でこのお面に話しかけてるよりも、ずっと……楽しかったの」

[メイン] ハク : 頭に被った、仮面にこつん、と手が当たり。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…でもコクはあんたがいるだけじゃ満足出来ないのね」

[メイン] ハク : 「……それは、わかんない。……でもきっと、そう。
 私は楽しかった。でも、人間のコクがどう思ってるかなんて……人じゃない私には分からない」

[メイン] ハク : 「私は神の使いとして生まれた。
 だから、人がどう考えてるかなんて……わからないから」

[メイン] ハク : ぎゅっと、両拳を握るようにして。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「なるほどね」
あの子は年端もいかない子供だから人恋しいのはまあそうなんでしょうね。

[メイン] ハク : 「…………だから、改めて……お願い
 私の代わりに、コクのそばに……いてあげて」

[メイン] ハク : ぐっと、振り絞るようにそう言う。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…いつでもここに訪れることができて、あの霧がないなら、せめてそのどちらかでもできるのならあんたの願いを聞いても良かったけど──」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「私の答えは"残れない”よ」
はっきりとそう告げる。

[メイン] ハク : 「……っ……!」

[メイン] ハク : びくっ、とその声に震える。

[メイン] ハク : 「……どうして……!!!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「私には帰る場所があるの。それはここに残ることよりもっと大変で…まああんたに言ってもわからないと思うけど」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ここにいたんじゃそれを果たすことができない。だから私は残るわけにはいかないのよ」

[メイン] ハク : 「…………それじゃあ……!
 コクのことは、ずっと……見て見ぬふりをしろってこと……!?
 また、あの子は忘れて……そして、寂しい日々を繰り返す……のに!!!」

[メイン] ハク : 帰る場所がある。それはハクも重々わかっている事だった。
神使に役目があるように、人にもそれぞれ役目がある。それだけのことだ。

[メイン] ハク : ただ、ハクは叫ばずにはいられなかった。
ビクビクする様子もなく、信長に叫ぶ。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…あんたがコクに抱く思いを、私も千春や嵐子に抱えてるって言ったらどうする?」

[メイン] ハク : 「…………!」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あの2人は残るつもりみたいだけど、千春は私の家来で、嵐子は友人なのよ」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「私はあの2人がとても大事で必要としてるの。だから、残していくわけにはいかない」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「私との出会いや、楽しいこと、辛いこと、悲しいこと、それを忘れてこの場所でずっと生きていけだなんて、主である私が言えるわけないじゃない」

[メイン] ハク : 「………………」

[メイン] ハク : ふぅ、と息を吐く。その顔はどこか諦めの顔で。

[メイン] ハク : 「…………同じことを、前にここに来た人は……言ってた
 ……やっぱり、誰も……みんな……一緒なんだね」

[メイン] ハク : 「……あなた達は変わらないみたいだね
 それなら、もう……分かったよ」

[メイン] ハク : すると、ハクはごそごそと懐から紙を取り出す。
それはあなた達の見た事のある────依代人形のそれ。
そこに、筆で名前を書いたかと思えば。

[メイン] ハク : 「これを持って、奥宮に行けばあなた達は帰れる
 あなた達が迷い込んだことを……この人形に肩代わりしてもらうの」

[メイン] ハク : そして、1人ずつに手渡していく。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「あの紙人形はそうやって使うものだったのね」
ハクから受け取る。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「すまねえな……それと」
キャンプグッズを下ろして

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「コクにやってくれ、合羽でも喜んでたからよ」

[メイン] ハク : 「……ありがとう」

[メイン] ハク : 俯きながらも、それを受け取る。
ハクの顔は丁度、仮面に隠れて見えなかった。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「…これをあげるわ。来たときに助けてくれた、それと帰り方を教えてくれた褒美よ」
合羽を渡す姿を見て、自分も空のガラス瓶をハクに手渡す。

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「ギヤマンの器よ。私の宝物」
どう見てもコーラの空き瓶を、少し名残惜しそうにしながら。

[メイン] ハク : 「……あはは、ありがとう」
合わせるように笑って、それを受け取る。

[メイン] ハク : そうしてハクには雨合羽と、空のガラス瓶が手渡された。

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「それと姐さん……できれば全員で帰ってきてほしいから」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「あの二人には、俺達含めて、残されること奴らのこと忘れないでくれと……」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : その言葉にふんっと鼻を鳴らし

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 「私を誰だと思っているの?小悪魔王・織田信長よ!」
「ぶっ飛ばしてでも連れて帰るわ!」

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「頼りにしてるんだな~」
その言葉を笑顔で受け止め

[メイン] シャディクのちんぽ気持ちよすぎだろ! : 「……いくか、シャディク」
身軽になって背後の友人に言う

[メイン] 射ディック : 「ああ、行こうか」

[メイン] 小悪魔王・織田信長 : 先に奥宮へと向かう2人を見送ると、自分は腕を組んでその場で待つ。
分からず屋の家来と友人を──。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] ハク : 三人が去っていく背中を、じっと見つめていた。

[メイン] ハク : きっと、彼らは帰ることができるのだろう。
このやり方は何度も繰り返し、そして失敗したことがないのだから。

[メイン] ハク : ……むしろ、失敗した方がよかったのかもしれない。
そうすれば、きっと……あの人たちを……。
なんて、少し思いはするけれど、頭を振って忘れる。それは思ってはいけない。私は人を守る神使なのだから。

[メイン] ハク : ハクは仮面を外し、ぎゅっとその身で抱き締める。

[メイン] ハク : 「……また、コクを寂しくさせちゃうね」

[メイン] ハク : あの二人だって、きっと私たちに申し訳なさそうな顔をして、あの鳥居を潜る。
そんなもの────いつだって、同じだったから。

[メイン] ハク : はあ、と息をついて。そしてまた仮面をつけ直す。

[メイン] ハク : 役目は果たさないといけないのだから。

[メイン] ハク :  

[メイン] ハク :  

[メイン] ハク :  

[メイン] 万年嵐子 : ──暫く、コクを追い森へと走りながら
嵐子の思考もまた、目的を見つけ切れずにいた

[メイン] 万年嵐子 : 対処が不可能と思える敵、更には友人の性質から考えた場合における。最悪の状況
何より……

[メイン] 万年嵐子 : 自分が現世に残した業への清算も
大事な物への区切りも付けられてはいなかった

[メイン] 万年嵐子 : 森をかける毎に、自分が討ち倒した者達が木々の間からせせら嗤う様な錯覚を感じ始めた所で……

[メイン] 万年嵐子 : 肉体の方は、なんとか目標を視界に捉えようとしていた

[メイン] コク : 「……ッ!?」

[メイン] コク : コクは嵐子の姿を見つけると、驚愕した顔を向け。

[メイン] コク : そして、周囲に歯を立て威嚇した。安全を確保するための行動だろう。
危機がないと理解できてから嵐子に目をやり、そして慌てたように近づく。

[メイン] コク : 「……アンタ、なんでここに……
 ここは危ないって言ったじゃないか」

[メイン] 万年嵐子 : 「…申し訳ありません、衝動的な行動です」

[メイン] 万年嵐子 : …”助けになりたかった“などとは言えまい
言ってしまえば、この極限環境において。助けていただくのは自分なのだから

[メイン] 万年嵐子 : ……”助けにもらいに来た“のかもしれない
義憤や、後悔を種火として走ったというのに……自分にほとほと愛想が尽きるばかりだった

[メイン] コク : 「……そうか
 俺のことを……心配してくれたのか?」

[メイン] コク : その言葉に、フッ、と笑いを向けつつも。

[メイン] コク : 「だが、俺は平気だぞ
 何回も続けているからな、役目として当然の義務だ」

[メイン] コク : 力拳を見せてるように、冗談めいた顔で。

[メイン] 万年嵐子 : …結果、人として生きて来た年数が一回り程度違う幼年に 気を遣わせている
このまま、沈んでいては冥途の看板が溝に浸かる羽目になるだろう

[メイン] 万年嵐子 : 自身も、両腕を強く力ませ。力拳を作ると

[メイン] 万年嵐子 : 「微力ながら、ご一緒させていただきたく」

[メイン] コク : 「……なっ……!?」

[メイン] コク : その答えには、目を大きく見開く。

[メイン] コク : 「……いいのか? 化物はいつでもああやって襲ってくる
 俺だって、あんたを守れるかわからないぞ?」

[メイン] 万年嵐子 : 「神の使いは比べるに烏滸がましいですが、ある程度の自衛はしてきました」

[メイン] 万年嵐子 : …冥途同士の抗争などで気付いた武術技術の類など、並べる事も罷らぬ不敬ではあるのだが

[メイン] 万年嵐子 : 足手纏いに近かろうが、人の為に多くの時を注いだ彼女へ、自分ができる事には尽力を約束したかった

[メイン] 万年嵐子 : …それもまた、自己満足に過ぎないと心の奥で詰りながら

[メイン] コク : 「……ははっ、いや、そうか」

[メイン] コク : 「……それなら、付いてきてもらおうか
 ありがとな」

[メイン] 万年嵐子 : 「感謝します」

[メイン] コク : もちろん、自分は神の使いではあるが、嵐子自身は人だ
その人に出来ることは、タカがしれているだろう。
だが────それでも、嵐子はコクのために尽力しようとしたのだ。

[メイン] コク : それがわかったからこそ、コクは少し楽しげな顔になりつつも。

[メイン] コク : ニッ、と笑いかけて。
嵐子と共に、森の中を警戒しながら歩いていく。

[メイン] 万年嵐子 : 人間たる自分ができるのは、暗闇に惑う視覚、瘴気に乱れる嗅覚、囁きに竦む聴覚
これらを総動員しながら、敵の襲撃を想定し続ける

[メイン] 万年嵐子 : いつ来るか、に予想ができれば
対処には些かの余裕ができる

[メイン] 万年嵐子 : そんな中で、自分の機能が鈍っていない事や
咄嗟の発生の予習としてコクへ声を掛ける

[メイン] 万年嵐子 : 「…コクさんは、人としてはどれ程齢を重ねたのでしょうか。誕生日等は」

[メイン] コク : 「……人……ってか、神の使いか?
 悪いな、ぼんやりとしか覚えてないんだ
 ……何か変わるような出来事があるわけでもないしな」

[メイン] コク : コクは、記憶を忘れる状態に掛かっている。
人間としての記憶は当に消えており、神使となってからの記憶も大分薄れている。

[メイン] コク : 逆に言えば、薄れるほど大量の記憶をその身に抱え込んでいたのと同義ではあるが。

[メイン] 万年嵐子 : 「……なるほど、自分は35ですが、生まれに纏わり。初めて嬉しいと思えた事があります」

[メイン] コク : 35なのか、と一瞬驚きつつも、慌てて顔を戻し。

[メイン] コク : 「…初めて嬉しいこと?」

[メイン] 万年嵐子 : 「ええ」

[メイン] 万年嵐子 : 「誕生日を、祝っていただいたのです」

[メイン] 万年嵐子 : 枯葉を踏み締め、足を滑らせない様に進みながら。嵐子は昔話を続ける

[メイン] 万年嵐子 : 「務めを終えた自分を、待ってくださる方はいませんでした。 浮世の流れの早き事は、自分の想定は甘いのだと思い知らされます」

[メイン] コク : コクは物音を立てない、獣の抜き足差し足だったが。
今は威嚇するように、物音をガサガサと立て、警戒しつつも。

[メイン] コク : 「……あんた、昔悪いことでもしたのか?
 務めって……そんな……」

[メイン] 万年嵐子 : 「語り尽くせない程度には……所謂、メイド者ですから」

[メイン] 万年嵐子 : ※要するにヤクザですが、嵐子さんの周りではメイドがヤクザの代わりをしています

[メイン] 万年嵐子 : 「…そんな自分に、新たな居場所と。施しをくださる方々がいました」

[メイン] 万年嵐子 : 「とんとことん……という組、冥途喫茶です」

[メイン] 万年嵐子 : そこには、多くの友人がいる。
自分とは釣り合いの取れない大切な人達だ

[メイン] コク : 「……そこで、あんただけの仲間に出会えたんだな」

[メイン] コク : 冥途喫茶、というのはよくわからなかったが……
しかし、世間的に悪者と見られた嵐子を迎えた人たちがいたのだろう。
俗世に疎いコクでも、理解できて。

[メイン] 万年嵐子 : 「…そんな中で、自分の未熟から。捕えられ。誕生日が同じ、などという理由で沈められかけました」

[メイン] 万年嵐子 : 「…そこに、命の危機に晒してでも助けに来てくださったのが。その人達であり」

[メイン] 万年嵐子 : 「私が生まれた事を、心から祝ってくれた初めての人です」

[メイン] コク : 「……………いい奴らなんだな」

[メイン] コク : 「命の危機にもかかわらず、あんたのことを助けてくれる……
 そういう仲間がいるんなら、なおさらあんたのことを帰らせてやらねえとな」

[メイン] コク : コクは神妙な趣で、その話を聞いていた。
仲間、誕生日、いずれもコクが見たことのないものだったから。

[メイン] 万年嵐子 : 「……自分は、コクさんにも同じ…いえ。それ以上に、この様な思い出が、できれば良いと思っています」

[メイン] コク : 鬱蒼とした森の中に向けていた瞳が、一転。嵐子に向けられて。

[メイン] コク : 「……俺に、って……」

[メイン] 万年嵐子 : 「…自分は、多くの罪を犯した身の上です。今の渡世を生きるなら、コクさんの様な方が──」

[メイン] コク : 「……それは、無理な相談だ」

[メイン] コク : がッ、と肩を掴み、嵐子に目を向ける。

[メイン] 万年嵐子 : 「……!」

[メイン] コク : 「例えあんたが罪があったとしても……あんたは人間で、俺は神使なんだ
 罪を犯したっていうなら、なおさら……あんたの……
 人間として生きるって役目を、持たないといけないんじゃないか?」

[メイン] コク : 「まぁ……そうやって心配してくれるのは、嬉しいけどよ」

[メイン] コク : コクには、他人からそう問いかけられたことなど、一度もなかった。
だからこそ、自分が現世を生きていくことは想像しないでもなかった、が。

[メイン] コク : 「……ハクを捨てて、あんたを身代わりにして……
 なんて、そんな人生を生きるくらいなら、ずっとこうしてるさ」

[メイン] 万年嵐子 : 「……申し訳ありません」

[メイン] 万年嵐子 : …情けない、どこまで。自分は無能なのか
記憶を薄れさせながら生きるこの魔境に、幼年を一人置き去る事しか、まともに成せる事がないとは

[メイン] コク : 「……いや。俺も、初めて人と話せて……
 あんたみたいに、気に掛けてくれる人もいて……
 ……嬉しかったんだ、本当に」

[メイン] コク : 「いつもやってる役目も、無駄じゃないって思えたからさ」

[メイン] コク : ニッ、と笑い。掴んでいたままの肩を、慌てて外しつつも。

[メイン] コク : 「じゃ、行こうぜ…そろそろ、一周だな」

[メイン] コク : 一歩先へと、足を動かしコクは進んでいく。
ガサガサと落ち葉を踏み、周囲に警戒を与えながら。

[メイン] コク : 森の中は鬱蒼としている。
そんなコクの威嚇ですら、まるで効いていないかのように。
むしろ彼らをあざ笑うかのように、ただそこに立ちつくしていた。

[メイン] コク : 彼岸と此岸は、遠くもなければ、近づくこともなかった。 

[メイン] コク :  

[メイン] コク :  

[メイン] コク :  

[メイン] 柴 千春 : ─────カチン、カチン。

[メイン] 柴 千春 : 本来人が立ち入ってはならない、神聖な地。
拝殿の中で金髪リーゼントの男は、木造の床に座りながら
苛立ちを隠し切れない、眉間に大きな皺を寄せたまま
銀色のライターを開いては閉じ、開いては閉じを繰り返していた。

[メイン] 柴 千春 : 大の大人でありながらもそれはまるで、子どものような光景であり
自分の思い通りにいかないがために、駄々をこねているようであった。

[メイン] 柴 千春 : そして、ゆっくりとその男は顔を上げる。
目に前にいる─────白い少女を、その瞳に捉え。

[メイン] 柴 千春 : 「…………だから、ここに残れってわけか」

[メイン] ハク : こくりと、相対する少女は頷く。

[メイン] 柴 千春 : 「なァ、ハク」

[メイン] 柴 千春 : 「……煙草、吸ってもいいか?」

[メイン] ハク : 下げていた頭を上げ、じっと千春に向けて。

[メイン] ハク : 「……うん。私は人じゃないから大丈夫
 でも……火事には気を付けてね」

[メイン] 柴 千春 : 目が合うと、男はガキ大将のように、自信たっぷりに
ニッ!と歯を見せて笑う。

[メイン] 柴 千春 : 「へへッ、ありがとよ」
そう言うと、箱から煙草を一本取り出し
シュボッ。と火力が少し改造されたライターを使い火を灯した。

[メイン] 柴 千春 : 口寂しさを紛らわすかのように、灰煙を巻くそれを加えながら。

[メイン] 柴 千春 : 「─────もう少し、俺に教えてくれねーか?」

[メイン] ハク : そうして煙草を付ける仕草を、じっと見つめている。
煙草という知識はあっても、目の前で見ることはなかったのだろう。
興味深そうに目を向けてはいたが。

[メイン] ハク : ハッと我に返り、千春に首を傾げる。

[メイン] 柴 千春 : おっと、コイツはお前さんにゃ教えらんねーな、と笑いながらも。

[メイン] ハク : 「もう少し……? それって、神使になるためのことで?」

[メイン] ハク : んむう、とその笑みに、軽く、不満げに頬を膨らませつつ。

[メイン] 柴 千春 : 「ああ、俺はここが岩みてーに硬ェからな
 馬鹿にも分かるように、説明をお願いしてェんだ」
コンコン、と自分の頭を筋肉質な指で軽く叩きながら。

[メイン] 柴 千春 : 「その神使ってのは……実際、何をするんだ?」

[メイン] 柴 千春 : 「俺達の足の自由を奪った奴らは、一体何モンなんだ?」

[メイン] 柴 千春 : 「─────あの洞窟の奥には、一体何がいんだ?」
目を細めながら、少女をじっと見据える。

[メイン] ハク : その問いに、ぐっと顔を引き。

[メイン] ハク : 「……あの洞窟にいる存在は……わかんない」

[メイン] ハク : 「神様からも、邪気としか言われてない……
 ……ただ、ね…… これは……私が一人だけの時に、あの洞窟の先に人が進んじゃったことがあるの」

[メイン] 柴 千春 : ほォ……?と興味深そうに相槌を打つ。

[メイン] 柴 千春 : 「そいつは、一体どうなった……?」

[メイン] ハク : 「────”寄生”された」

[メイン] 柴 千春 : 「─────ッッッ……!!」

[メイン] 柴 千春 : 眉間に、さらに皺が寄る。

[メイン] 柴 千春 : 「………"あの野郎"になった、ってわけか」

[メイン] ハク : 「何ともなかったように見えた。でも……その人の中から、虫みたいなものが出てきて……」

[メイン] ハク : こくり、と頷く。

[メイン] 柴 千春 : 「………そいつァ……不幸だったな」

[メイン] 柴 千春 : 「きっとそいつ"も"、お前さんを救おうとしたんだろうなァ」

[メイン] ハク : 「……もうあんな目に合わせたくない
 人をあの怪物から守るのが、私たちの、神使の役目だよ」

[メイン] ハク : きゅっと、自らの服の裾を握って。

[メイン] ハク : 「…………そう……だったのかな」

[メイン] 柴 千春 : 「─────"悪いが、その誘いは乗れない"」

[メイン] 柴 千春 : ハクに強面の顔を近づけながら。

[メイン] 柴 千春 : 「なんて台詞、一体いくつ聞いてきた?」

[メイン] ハク : 「…………っ」

[メイン] 柴 千春 : そして千春は、拝殿で見つけたいくつもの人形を、床に落とす。

[メイン] ハク : その言葉には、俯き返す。けれど、それこそが答えだろう。

[メイン] 柴 千春 : 「新品なもんもありゃ、博物館に展示されてそうなくらい
 ボロっちィもんもあるなァ?」

[メイン] ハク : 「……! それは……前の人たちの……」

[メイン] 柴 千春 : 「俺は素行不良なもんでな、ちょいと奥、覗かせてもらったわ」
ヘヘヘッ、と悪戯っぽく笑いながら。

[メイン] ハク : 思わず、口を手でパッと塞ぐが。
罰が悪そうに、千春に目を向けて。

[メイン] 柴 千春 : 「何年、いや……何十年、何百年とフラれちまうだなんて
 ハッハッハ!ハクもツイてねェ~なァ~~?」

[メイン] ハク : 「……隠してたわけじゃない……
 でも、これを見せたらきっとあなた達は……ここに残る、とは言わないよね」

[メイン] 柴 千春 : わっしわしわし!とハクの頭を乱暴に撫でる。

[メイン] ハク : 「う、ぅうう……だって……だって……!」

[メイン] ハク : 言い返そうとするも、頭を撫でることに、打ち消されて。
徐々に、その勢いが手の中で弱まっていく。

[メイン] 柴 千春 :
      ・・
「だろうな、普通なら、だろうよォ」

[メイン] 柴 千春 : そして男は─────少女に背を向ける。

[メイン] 柴 千春 : 「知らねー場所で、誰にも賞賛されずに、この場所を……いや
 日本……あるいは、世界を、お前は守り続けてきたんだ」

[メイン] 柴 千春 : 「そして出会うモン達からは、まァ~~~~~~~
 何人かは、お前さんらに怯えだの、あるは未知の恐怖から来る
 拒絶反応を受けてきたんだろうなァ~~~~~」

[メイン] ハク : 「…………えっ……
 う、ううん……だってそれが、役目だもの」

[メイン] 柴 千春 : 「それでもッッッッ!!!」

[メイン] ハク : 「………っ!」

[メイン] 柴 千春 : 「ああ、そうだッ!お前は─────戦い続けてきたッ!」

[メイン] 柴 千春 : 「役目を、全うしてきたッッッ!!!!」

[メイン] 柴 千春 : そして、首だけ少し傾け、ハクの方を見やり。

[メイン] 柴 千春 : ニヤァッ、と笑う。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 「─────今日は、"実る"日だぜェ?」

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 「ハクッッ!!お前の頑張りはッッ!!根性はッッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : 「暴走族特攻隊長ッ!!柴千春がッッ!!!
 全国の暴走族共を……いやッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 「日本人を代表してッッ!!!アンタに最大級の賛辞をッッ!!!」

[メイン] ハク : 「……………!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 「そしてェッッッッ!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 「─────今日はッ!報われる日だァッッッッ!!!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 千春の怒号が、拝殿内にある柱を揺らす程にまで反響する。

[メイン] ハク : ハクの諦念していた瞳が────揺らいだ。
きっと変わらない。今回も、前回と、前々回と、前々々回。
数えきれないほどの回数をこなして、断られ続けてきたハクの頼み。

[メイン] 柴 千春 : それは─────裏返るッッッッ!!!

[メイン] ハク : ここを訪れた人は、みな諦めの目をしていた。
同情、憐憫、それを抱えながらも、帰っていく。
────けれど、この人は違う。

[メイン] 柴 千春 : 諦める?

[メイン] 柴 千春 : 同情?憐憫?

[メイン] 柴 千春 : そんなもんで終わって─────。

[メイン] 柴 千春 : 暴走族特攻隊長ッッ!!やってられるかよッッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : ニィィィッ!!と狂気染みた笑みを浮かべる。

[メイン] 柴 千春 : そして男の周囲には、根性のみで構成させる闘志によって
ぐにゃりと、空間を歪めるほどまでの陽炎が生じる。

[メイン] ハク : ハクにはなかった。自らの行為を肯定されたことを。
こうして、褒めれらたことを、感謝されたことを。だから────。

[メイン] ハク : 「………っ………!」

[メイン] ハク : ぎゅっと、両拳を握る。

[メイン] 柴 千春 : ポンッ。

[メイン] 柴 千春 : ハクの肩に、優しく置かれる、男の厚い手ッ。

[メイン] 柴 千春 : 「よく頑張ってきたな……本当にッ!!」

[メイン] ハク : 「どうして、そんなことを……!!!
 あなたには、家族も、仲間もいるんじゃないの……!?
 …………っぁ……!」

[メイン] 柴 千春 : 「ああ、いるぜ」

[メイン] ハク : まさに、逆。
ハクが今までに向けられた言葉が、今度はハクが千春に向ける。

[メイン] 柴 千春 : 「俺はよォ~~~~~、機動爆弾巌駄無っつー暴走族の隊長を務めてんだ」

[メイン] ハク : その大きな、分厚い手に、温かみを感じる。
一人でずっと抱えていた、不安という冷たさを溶かすように。

[メイン] ハク : 「……………隊長……」

[メイン] 柴 千春 : 「頭は良く無ェ、格闘技の才能があるわけでも無ェ
 そんな俺を、頭として慕ってくれる野郎共がいるッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 「例えどんな大物が相手でもッ!!俺達は止まることは無かったッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 「そんな俺が─────ここで立ち止まったらよォッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : 「"俺"を否定してんのも一緒なんだよッッッ!!!!」

[メイン] ハク : 「────!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 柴千春ッッ!!!その男は、度胸ッ!根性ッ!!
その二つのみで構成される、族長ッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 男はッ!!気力のみでッ!!!
練習を一切せずに、都内マラソンを優勝できてしまうッ!!
─────ボクシングヘビー級世界チャンピオンにも、勝ってしまうッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : 「─────俺に任せときな、ハク」

[メイン] 柴 千春 : 「"独り"じゃねェぜッッ!!」

[メイン] ハク : ────特攻。
それは本来日本軍が第二次世界大戦に爆薬を抱え敵軍に突っ込む。
つまりは、生死を問わずに敵に損害を与えんとせん行為。

[メイン] ハク : 愚行────などでは決してない。
特攻する者には、命を賭ける覚悟があるからだ。

[メイン] ハク : 「……っ、ぅ……!!!ううぅう……!!!」

[メイン] 柴 千春 : 称えるように、背中を優しく叩きながら、頷く。

[メイン] ハク : ぎゅっと、握りしめていた手。
それは自らの不安を相手に見せないための、我慢のやり方だったが。

[メイン] ハク : 「……千春……さん………
 わたっ、わたしはぁっ……!!!」

[メイン] ハク : その背中を叩く手に、ぎゅっと握り返すように。

[メイン] 柴 千春 : 「ああ……!!」

[メイン] ハク : 「っく、あなたを………しん、じだいっ……!!!!!!」

[メイン] ハク : ぽろぽろと、大粒の雫をこぼす。

[メイン] 柴 千春 : 一体、その涙にどれほどの重みがあるだろうか。

[メイン] 柴 千春 : 床を濡らすその涙に、一体どれほどの想いが積み重なってきたのだろうか。

[メイン] ハク : ハクは人ではない。感情が人間と同じかどうかはわからない。
けれど────その彼女が見せた涙は、感情が溢れ、零れていくようで。

[メイン] 柴 千春 : 「やっと、本音を言ってくれたな」

[メイン] 柴 千春 : 「ああ─────信じてくれ」

[メイン] 柴 千春 : 「そうだなァ…………んじゃ─────ハク
 ……握り飯でも、用意しといてくれやァ」

[メイン] 柴 千春 : 「帰ってきたら、腹ァペコペコになってるだろうからなァ~~~?」

[メイン] ハク : 「っ……! ぐずっ……ふふっ、もう……!!」

[メイン] ハク : 涙をこぼしながらも、そんな言葉に、思わず笑みを浮かべて。

[メイン] ハク : 「……とびきり美味しいおにぎり、作って……待ってる……!!」

[メイン] 柴 千春 : ニィッ!!と笑う。

[メイン] 柴 千春 : 「楽しみにしてるぜェッ!!!!」

[メイン] 柴 千春 : そして男は─────拝殿を飛び出して行ったッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 : 向かう先はッッ!!!!!!!!!!

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : ─────ハクがよォ、せっかく教えてくれたんだ。

[メイン] 柴 千春 : 無策で突っ込んだら、俺も"ああなっちまう"んだろうなァ?

[メイン] 柴 千春 : じゃあ、どうすりゃいいか?

[メイン] 柴 千春 : どうやら、この場所には何十年、何百年掛けて
いろ~~~~~~んな奴らがよォ、訪れてるみてェなんだわ。

[メイン] 柴 千春 : んじゃあよ、あるんじゃねェのかァ~~~~~~~~?

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : ダイナマイトを探す
目星だ

[メイン] GM : ダイナマイト、ニトログリセリンを主剤とする爆薬。
爆薬と指定されているため、普通の人間が持ち込むかはわからない
まず、あるかどうかもわからない

[メイン] GM : 幸運を降れ

[メイン] 柴 千春 : CC<=55 幸運 (1D100<=55) > 14 > 成功

[メイン] 柴 千春 : おらぁ!!!

[メイン] GM : 君は運がいいようだ
誰かの忘れ物を見つけられるだろう

[メイン] 柴 千春 : ─────突破口ッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 「こ・い・つ・だァ~~~~~~~~~~~ッッッ………!!!」

[メイン] 柴 千春 : ニィィィイッッ!!!と、笑う。

[メイン] 柴 千春 : 男千春、一体何を目論んでいる─────?

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 万年嵐子 : 森を一周し、神社へと帰り着いた嵐子はしばし時を置いた後
コクに向かい、話始めた

[メイン] 万年嵐子 : 「…コクさん、あなたの御主人に、更なる助力を願う事はできないのでしょうか? せめて、大事な記憶を残す事を許して頂く事は」

[メイン] コク : コクは、一連の────それも、自分に起きていることを、知った。
記憶の喪失。自分が忘れたことすら忘れるのだから、覚えていなくても当然かもしれない。

[メイン] コク : 頭を押さえ、これが現か虚か判断もしにくい状態の中。

[メイン] コク : 「……ああ、そうだな……
 神様は基本的に介入してこない。それがあの人の役目なんだろうから」

[メイン] コク : 「……だがまあ、話しを通すだけ……してもいいかもしれないな」

[メイン] コク : しばし考えるように唸った後、嵐子に目を向ける。

[メイン] コク : 「……あんたは、帰らなくていいのか?」

[メイン] コク : 「帰る手段もわかったみたいだし、もう帰った奴もいるって聞いた。
 ……ここに残る必要なんて、あんたにはないんだぜ」

[メイン] 万年嵐子 : 「ここには、コクさん達がいますから。せめて、少しでも何か返したいんです」

[メイン] 万年嵐子 : 自分は無力だ、だが。それを盾に
何もしないでいられる程、器用にもなれなかった

[メイン] コク : 「………………」

[メイン] コク : その言葉に、ぐっと、拳を握り締めて。

[メイン] コク : 「……ははは、あんたって……優しいんだな
 カタギを通すってのか? ……いなくたって……いいのにな」

[メイン] コク : 「…………ハクが、ずっと、何かを抱えてたってのは知ってた……
 ……だが、俺には……あいつの悩みがわからない
 生まれも覚えてない、そんな俺にあいつの何がわかるんだ、って」

[メイン] コク : 「…………すまん、嵐子
 お前にこうして助けを求めるのは、ズルいってのは……
 だが、頼む」

[メイン] コク : 握っていた手を、嵐子へと掴み。
そして……そのまま、頭を下げる。

[メイン] コク : 「ハクの悩みを吹き飛ばして────そして、お前も生きて帰って来てくれ
 冥途になんて、絶対行くなよ…ッ!!!!」

[メイン] 万年嵐子 : 深く礼をして、コクの察するに余る、重く、強い願いを受け

[メイン] 万年嵐子 : 「全力を尽くします、お嬢様。自分は、メイドですから」

[メイン] 万年嵐子 : 願いを守る為に、生きる事を
多くの人を守り抜いてきた、小さな手へと約束した

[メイン] コク : 握り返してくれる、その力────メイドに、こくこく、と何度も頷いて。

[メイン] コク :  

[メイン] コク : そして────奥宮。
コクの言うとおりであれば、神を呼ぶための場所。
ここに嵐子と訪れたコクも、目に見えて緊張しており、気を引き締めている。

[メイン] 万年嵐子 : 自身が知る限りの礼儀を、慎重に守りながらコクに続いて歩いている

[メイン] コク : コクは「儀式をするから離れてろ」という言葉と共に。
本殿に飾られていた刀を手に持ち、神秘的な踊りを舞っていた。

[メイン] コク : そして────一つの遠吠えを、山に響かせる。
辺りに再び静寂が満ちたかと思うと、社の正面、コクの目の前に────歪みが出来ていた。

[メイン] GM : 目の錯覚かと見間違うかと思う、それ。
けれど確かに、歪みとして存在している。ぐにゃりとまがり、こちらを見つめてくる気さえしてくるそれは、そこにあり。

[メイン] GM : 「珍しい来客だね、コク、それに────万年嵐子、でいいかな?」

[メイン] 万年嵐子 : 深く頭を下げ、嵐子は静止する
歪みの中にあれど、神とは人の頂点さえ、地へと突き放す天上の者

[メイン] GM : 声が、嵐子の頭の中で響く。

[メイン] 万年嵐子 : 「はい、この度は穢れ多きこの身の上の前にお姿を見せて頂いた事、恐悦の限りでございます」

[メイン] 万年嵐子 : 深く、床へと頭を下げる

[メイン] GM : 「いい、いい、気にするな。
 我はつまらぬことに気に配らぬ。それよりもだ、人の子よ」

[メイン] GM : 頭の中で声は響き続ける。
歪みは確かに声を響かせている気はするのだが、その歪みの正体は全く見えず。

[メイン] 万年嵐子 : 「はっ!」

[メイン] GM : 「我を呼んだ所用はなんだ? 答えてみよ」

[メイン] 万年嵐子 : 臆してはならない、高貴な存在を悪としてはならない。断じて軽んじてはならない
酷な使命を課したといえど、この神は紛れもない善神である

[メイン] 万年嵐子 : 「この魔境において、御身の神威と、使わして下さった使者により。大勢の者が救われていた事を知りました」

[メイン] 万年嵐子 : 「自分自身、命を救われた身です。まずは、深き感謝を述べさせていただきます……」

[メイン] GM : 歪みは変わらずそこに存在している。
嵐子の言葉も聞き入れていることだろう。

[メイン] 万年嵐子 : 礼を果たさねばならない
これから何を成すにしろ、目の前に在るとされる存在は、この場の全ての主なのだ

[メイン] 万年嵐子 : 「そして……今回、貴方様の遣わした使者の一人……コクさんが。この場に呑まれ。記憶を奪われ続けている事を伝えさせて頂きたく…」

[メイン] GM : 「ふむ、コクがか」

[メイン] 万年嵐子 : 「はっ!」

[メイン] GM : 「この山の瘴気は強く侵蝕している。そういうこともあるだろう」

[メイン] GM : 「だが、それは彼らの役目に支障はないようだな」

[メイン] 万年嵐子 : 「……それは」

[メイン] 万年嵐子 : 確かに、運用に問題は生じていない
寧ろ、失態や、喪失を重しとする事なく行動を続けられるのは、門番としてはメリットと言えるだろう……だが

[メイン] GM : 「言葉通りだ。我は瘴気の正体を知っている。」

[メイン] 万年嵐子 : 「なっ…!?」

[メイン] GM : 「奴に人が食われないのなら、それは善い事だ
 人の喪失は、善い事ではない」

[メイン] GM : 「奴は人を苗床とし、種を植え付ける
 だが使途はその瘴気に打ち勝つことができる」

[メイン] GM : 「記憶が失う、で済むのであれば、それは幸いなことだ
 元人であるコクが瘴気へとその身をやつしていないのだからな」

[メイン] 万年嵐子 : 「…唯人の、いえ。罪を犯し、冥道に足を付けた者が、意見する無礼は承知の上で、言葉を発す事をお許しください」

[メイン] GM : 「よい」

[メイン] GM : 「申してみよ」

[メイン] 万年嵐子 : 「コクさんも、ハクさんも、どちらも大任を果たし続ける。優秀かつ、素晴らしき方々です」

[メイン] 万年嵐子 : 「しかし、心がある以上。必ずや、忘れ、忘れられる日々は。その心を削ります。 無論、まさしく神域にある貴方様の視野と、血肉に穢れた自分の視野、勝ると言うつもりはございません」

[メイン] GM : 「ふふ、そうか」

[メイン] 万年嵐子 : 「…ですが、この日々は。あんまりではありませんか、自分の様な、罪を犯した者がのうのうと日向へ戻る中、正しき務めを果たす使者が、ただ想いを、願いを喰われ続けるというのは……!」

[メイン] GM : 「其れが何という?」

[メイン] GM : 「奴らは人ではない」

[メイン] GM : 「使途であり、心などないのだから」

[メイン] 万年嵐子 : 「……いいえ、あります。例え、それが人の愚かさが作る錯覚にしろ、自分は、そう主張致します」

[メイン] 万年嵐子 : 人があると思う心など、所詮は電気信号なのかもしれない。
神の定義によれば、“これが無い“ それ一つで心が無いと、証明できるやもしれない

[メイン] GM : 「ふふ、そうか」

[メイン] 万年嵐子 : それでもなお、吠える以外に術は無いのだ
信じる事しかできない、無力な者には

[メイン] GM : 歪みはゆらりと揺れた。

[メイン] GM : 「だが────人の子よ。か弱き人に何ができる?」

[メイン] GM : 「関わる必要もない事柄に入る必要なぞ、何一つないのだぞ」

[メイン] 万年嵐子 : 「何をできるかさえ、己を知らぬ身です。今はただ、吠える事以外を知りません……ですが」

[メイン] 万年嵐子 : 「自分は、短い時を分かち合った方を、友として思う故に 自分に成せる限りの事を、全力で成す必要があります…!」

[メイン] 万年嵐子 : それが、自分にできる事。
見失う事、決して罷らぬ自分の仁義

[メイン] 万年嵐子 : 変えてはならない、心臓と近しく、より重く響く魂の芯だった

[メイン] GM : 「……ああ、そうか」

[メイン] GM : 「余り意地悪をするのも善くないな。」

[メイン] 万年嵐子 : 「──!」

[メイン] GM : 「万年嵐子。人の子の想いは、それほどか」

[メイン] 万年嵐子 : 「自分の胸に、溢れる限り。それが全てとなります」

[メイン] GM : 「そうか。ならば、授けてみせよう」

[メイン] GM : 「我の加護の付いた刀だ。悪しき瘴気も、それで立ち切れるであろう」

[メイン] GM : その言葉と共にそこにいた歪みは、徐々に収縮していく。

[メイン] GM : どんどん縮まり、やがてボールほどの大きさになった後。

[メイン] GM : からん、とそこから、刀が落ちた。

[メイン] 万年嵐子 : 刀に礼をし、拾い上げ──

[メイン] 万年嵐子 : 「お力添えを、ありがとうございます……この恩は、決して忘れません」

[メイン] 万年嵐子 : 心の底から言葉を、元の居場所へ戻った方へと告げた

[メイン] 万年嵐子 :  

[メイン] 万年嵐子 : コツ、コツと刀を備え
コクと共に境内へと歩いていく

[メイン] 柴 千春 : ─────そしてそこには……。

[メイン] 柴 千春 : ダイナマイトを腰に巻く、金髪リーゼントの男ッ!

[メイン] 柴 千春 : 「─────!!嵐子の、姐さんッ……!?」
男は、大層驚いた表情をしていた。

[メイン] 柴 千春 : 「姐さんも、みんなと一緒に帰ったんじゃッ………!?」

[メイン] 万年嵐子 : 「…自分は、新たな友人の為、できる限りの事をしたいと思っただけです」

[メイン] 柴 千春 : 「………ッッ……!!!」

[メイン] 万年嵐子 : 「……貴方も、同じ気持ちだった様ですね。千春さん」

[メイン] 柴 千春 : 「嵐子の……姐さんッッッッ………!!!」
男は、目を見開き、感極まった表情となる。

[メイン] 柴 千春 : そして、嵐子の言葉に、強く頷く。

[メイン] 万年嵐子 : 腰につけている品を見ればわかる
アレを纏い、命を掛ける事となった同族を何人か見てきた

[メイン] 柴 千春 : 「─────ええッ!……子ども達が命張ってるってのに
 特攻隊長の俺が、おめおめ逃げるわけにはいかないんで!」

[メイン] 柴 千春 : 「ヘヘヘッ!嵐子の姐さんが来てくれるってンなら─────」

[メイン] 柴 千春 : 「……この"死合"、敗ける気がしねェぜ」
ニヤリと笑いながら、己のリーゼントを整え。

[メイン] 柴 千春 : そして、嵐子と肩を並べ、神社を出るための鳥居を見据える。

[メイン] コク : 「────待ってくれ!」

[メイン] 万年嵐子 : 刀の刃を確かめ、鯉淵を鳴らし収めると
覚悟を決め、歩き出す

[メイン] 万年嵐子 : 「…コクさん」

[メイン] 柴 千春 : 男は、その言葉にも、不動。

[メイン] 柴 千春 : 背中を見せたまま。

[メイン] 柴 千春 : 否ッ。

[メイン] 柴 千春 : 己の上着を脱ぎ捨てるッ。

[メイン] 柴 千春 : ─────その背中には、キングギドラの刺青ッッッ。
男、千春の、覚悟の証ッッ。

[メイン] 柴 千春 : 「─────どうした、コク」
ニヤリと笑みを浮かべながら、背中で語る。

[メイン] コク : 「…………!!」

[メイン] コク : その入れ墨に目を大きく見開きながらも。

[メイン] コク : 「……あんたらだけじゃ、化物どもに食われる!」

[メイン] コク : 「俺も────連れてけ!
 ハクのためにも、そして、あんたらのためにも!
 誰も死なせたくはないんだ!」

[メイン] 柴 千春 : 「……………………………」

[メイン] 万年嵐子 : 「────」

[メイン] 柴 千春 : ─────この少女が、神使として選ばれた理由が、心底理解った気がした。

[メイン] 柴 千春 : 千春や、嵐子ほど喧嘩に明け暮れ、戦場に慣れているというようには見えない。
しかし……その芯の部分には。

[メイン] 柴 千春 : 決してッッッ!!!自分達には負けない、熱いものがあったッッッ!!

[メイン] 柴 千春 : 「いいぜェ」

[メイン] 柴 千春 : 「喧嘩祭りってのは─────人数が多ければ多いほど、楽しいもんなァ?」

[メイン] 柴 千春 : 「なァ?嵐子の姐さんッッ!!!」

[メイン] 万年嵐子 : ……これが、尊き者なのだ。
優しきメイドを目指仲間に会った時から、予感はしていた

[メイン] 万年嵐子 : 多くの者の為に、一筋でも流される血を拭わんとする物…それこそが

[メイン] 万年嵐子 : 「ええ、コクさんが来てくださるならば、とても心強いです」

[メイン] コク : 「…………!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 拒むこと無しッッ!!
何十年、何百年も守り続けてきたその精神を、誰が超えられるかッ!!

[メイン] 柴 千春 : 今更問うものなど、ありはしないッッ!!
むしろ─────不純ッッ!

[メイン] コク : こんな自分を受け入れ、喧嘩────信念をぶつけに向かう彼ら。
その彼らを、快く受け入れたその姿はまさしく────。

[メイン] コク : 「~~~~~~ッ!!!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 「クックック……!なァ、コク」

[メイン] 柴 千春 : 「分かり合うって─────」

[メイン] 柴 千春 : 「気持ちいいよなァ~~~~~~~~~~~~~~?」

[メイン] コク : 「すゥ~~~~~~……押忍ッ!!!!!!!!」

[メイン] 柴 千春 : ああ─────いい掛け声だ。腹の奥から、キチンと出してやがるぜ。

[メイン] 万年嵐子 : 「見事な気合です、必勝の兆しと言えるでしょう」

[メイン] 柴 千春 : 3人は、肩を並べる。
─────霧掛かった、森の中へッ!!

[メイン] 柴 千春 : いざ─────地獄へッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] GM : そうして────千春たちは進む。
所々枯れており、木々も深緑ではない。

[メイン] GM : また────あなた達を襲った声は聞こえない。
不気味なほどに、しんと森は静まり返っていた。

[メイン] 柴 千春 : 冷たい空気。
されど熱は、冷えること知らずッ。

[メイン] 柴 千春 : 「むしろ心地が良いくらいだぜ」
ニヤリと笑いながら、煙草の灰煙を吹かす。

[メイン] 万年嵐子 : 進む様はブリキの歩兵の様に重く確かに
心は、炎を灯した木々の様に熱く燃えていた

[メイン] 万年嵐子 : 「そろそろ、でしょうか」

[メイン] 柴 千春 : 嵐子の言葉に、目を細めながら、真っ直ぐ先を見据える。

[メイン] GM : 「殊勝な事だ、人の子よ。我が主の糧へとなりに来るとは」

[メイン] GM : その声と共に、あなた達の足は────またも。
ぐぐ、ぐぐぐ、と一歩一歩、意識を反して歩き出す。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : ブチィッ。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 音。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : それは、一体何の音?

[メイン] 柴 千春 : 答えは─────。

[メイン] 柴 千春 : ニィィッ、と笑う、金髪リーゼントの男ッ。

[メイン] 柴 千春 : 指。

[メイン] 柴 千春 : それを男は─────耳へと、突っ込んでいた。

[メイン] 柴 千春 : ただの耳栓?

[メイン] 柴 千春 : 否ッッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 : ゆっくりと、指は引き抜かれる─────。

[メイン] 柴 千春 : その指先には─────"赤"ッッッッッ。

[メイン] 柴 千春 : 「聞・こ・え・な・い・なァ~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!」

[メイン] GM : 根性だけでは生きられない────と、人は言うだろう。

[メイン] GM : 技術、情報、才能、頭脳────特出した者が人になければ、人は偉業を残せない。

[メイン] GM : 否ッッッッ!!

[メイン] GM : 男、千春は────その根性!
      サガ
彼の根にある性は、その事実を否定したッ!

[メイン] GM : もはや、千春を縛るものは────何一つないッッ!

[メイン] 柴 千春 : 千春は、魔術の事など一切知らない。
この行為が─────実際に通用するかどうかも、確証は無かった。

[メイン] 柴 千春 : ただ一つ、男の魂には……。

[メイン] 柴 千春 : 一度目の敗北、そして二度目の敗北。

[メイン] 柴 千春 : その度に、心優しく少女達に助けられた─────。
その命を、救われた。だからこそ。

[メイン] 柴 千春 : 「三度目はよォ」

[メイン] 柴 千春 : 「無ェんだよッッッッッッッ!!!!!!!」

[メイン] 柴 千春 : 走るッッッッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 : "そういうもん"だと、己自身を決めつけるッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 : 走っていたッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 仲間の足を奪う魔術、それをどうすれば止められるか?
その思考を巡らすほど、千春の頭は冷静ではなかった。

[メイン] 柴 千春 : ただ─────殴るッッッッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 「胸糞悪ィんだよッッッッッ!!!!!!」
己の声すらも、聞こえない。

[メイン] 柴 千春 : だがッ!!叫ぶッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 「ハクを助けるために命を懸けた男がッ!
 そんなザマになってるのがよォッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 目の前にいる術師の姿すらも、否定したかったッッ!!!
どんな形であれ、眼前の男は洞窟へと足を踏み入れた。
その過程に、一体どれほどの思惑があったか?覚悟があったか?

[メイン] 柴 千春 : それをこのような形で…………。

[メイン] 柴 千春 : 男の生き様を汚されているのがッ!!
気に食わなかったッッッ!!!!

[メイン] GM : そして、千春の姿は────洞窟の先に消えていった。

[メイン] コク : 「ッ……あいつ、無茶しすぎだろ……
 おい、嵐子ッ!」

[メイン] コク : そして、またもコクの姿が光に包まれたかと思えば。

[メイン] 万年嵐子 : 「千春さんの気合いを、無駄にはしません……今のうちに、術者を」

[メイン] コク : 「ヴヴヴヴッ……」
黒い狼の姿へと変貌しており。

[メイン] GM : 「人の子は野蛮なり、捧げる糧が傷つくであろうに…」

[メイン] GM : その言葉と共に、ゆらりと茂みが揺れ。

[メイン] 万年嵐子 : 「……!」

[メイン] ローブの怪物 : ずるり、べちゃり。
おおよそ人の形をしているが、異質な音を立て。
ローブを被ったナニカが、あなたたちの前に現れた。

[メイン] コク : 「グルルッルルルルルッ……!!!ゥワンっ!!!」

[メイン] コク : 嵐子に目を送りながらも、一歩後ずさる。
こうして正体を現すことに警戒しているようで。

[メイン] 万年嵐子 : 武器を構え、尋常で無い存在に最大の警戒を現しながら。 嵐子は必勝を誓う

[メイン] 万年嵐子 : 「千春さんの覚悟、自分の魂、何方も一切譲れる物はございません」

[メイン] 万年嵐子 : …千春さんの叫びからして、目の前の存在は
己の末路の一つなのだろう

[メイン] 万年嵐子 : だからこそ、一切怯むことは許されない

[メイン] GM : 戦闘開始です

[メイン] コク : 「…………!!」

[メイン] コク : 嵐子の瞳を見やる。

[メイン] コク : それは────覚悟の目。
自らの与えられた役目を果たさんとする、その覚悟。

[メイン] コク : ここで果たすためであれば、例え冥土へ落ちても構わない────
そんな、嵐のような、荒れ狂う信念が見えて。

[メイン] コク : 「………ガウッ!!!!!」

[メイン] コク : 一つ、雄叫びと共に────

[メイン] コク : S1d100<=80 (1D100<=80) > 20 > 成功

[メイン] コク : S1d8+3 (1D8+3) > 1[1]+3 > 4

[メイン] ローブの怪物 : S1d100<=12 (1D100<=12) > 55 > 失敗

[メイン] コク : コクは今────黒狼の獣である。
獣狩りなど、怪物にとってはいともたやすいはず────だったが。

[メイン] コク : その獣特有の俊敏な動き。
ローブで姿を隠した怪物には、捕えられない速さだった。

[メイン] コク : そして一目散に、怪物の腕へと食らいつき────動きを封じる。

[メイン] コク : 「ヴルルルルル!!!」

[メイン] ローブの怪物 : 「ぐッ……!!!!離せッ、主にたてつく不遜な獣がッ!!」

[メイン] ローブの怪物 : 腕を大きく振りかぶり、コクを引きはがさんとする。
動きは完全に封じられた。

[メイン] GM : 嵐子の手番

[メイン] 万年嵐子 : 「この機は、逃せない……!!」

[メイン] 万年嵐子 : 鞘から白刃を夜に晒し、自身が稼ぎ出せる最大級の速度で怪物に向かい突貫する

[メイン] 万年嵐子 : 距離が迫る程、鼓動が高まり
全身が沸騰するかのように血が駆け抜ける

[メイン] 万年嵐子 : そして、刃が届く位置まで走り抜くと、全身の重心を、一振りの為に振り回し

[メイン] 万年嵐子 : 「御命、頂戴───!!」

[メイン] 万年嵐子 : 空を絶ちながら、刃がローブの怪物へと解き放たれた

[メイン] GM : STR7との対抗ロール

[メイン] 万年嵐子 : RES(16-7) (1d100<=95) > 45 > 成功

[メイン] GM : ────成功。

[メイン] GM : コクの噛みつきは、対して効果がないようであった。
ローブの中で蠢く怪物に対しては、歯すらも満足に立てられぬようであったが。

[メイン] ローブの怪物 : 「────ッ、グウウウウゥッ!?」

[メイン] ローブの怪物 : 刀が、怪物へと突き刺さっていく。

[メイン] 万年嵐子 : 「この、まま……!!」

[メイン] 万年嵐子 : 膂力の全てを刀に宿し、勢いのまま命を燃やして、押し切らんと力を込める

[メイン] ローブの怪物 : グッ…………

[メイン] ローブの怪物 : ────スパッ!!

[メイン] ローブの怪物 : 怪物が、抵抗返さんと嵐子へと手を伸ばし────
そしてそれが、嵐子の顔前に伸びた瞬間。

[メイン] ローブの怪物 : 怪物は、一刀両断────"落とし前"を付けられた。

[メイン] 万年嵐子 : 「ハァ……ハァ……!」

[メイン] 万年嵐子 : 紙一重、どころでは無かった
コクさんの助成が無ければ、あのまま頭蓋を砕かれていただろう

[メイン] 万年嵐子 : 「コク、さん! そちらは、ご無事ですか!」

[メイン] コク : 「ヴ、ううヴ……っ、はぁ、はァ……」

[メイン] コク : 「……なんとか、な
 お前が……切ってくれたおかげだ、ありがとよ」

[メイン] 万年嵐子 : 「抑えて頂かねば、弾かれていました……」

[メイン] 万年嵐子 : 刀を下げ、警戒するように真っ二つになった怪物の方を向く

[メイン] 万年嵐子 : 「断てはしましたが……立ち上がるでしょうか?」

[メイン] GM : もはや怪物はピクリとも動かない。
かの化け物は、その役目を果たし、あなたたちに襲いかかる様子はない。

[メイン] コク : 「……動いちゃいないが……これでも倒しきれない」

[メイン] コク : 「こいつ以外にも化け物はいる……
 そいつらが来る前に────千春がやってくれるはずだ」

[メイン] コク : そうして、洞窟を見やる。

[メイン] 万年嵐子 : 「千春さん……」

[メイン] 万年嵐子 : 「どうか……」

[メイン] 万年嵐子 : 彼の気合いは、術さえ打ち破るほど強い物だった。 死神の誘いさえ、弾く事を期待し

[メイン] 万年嵐子 : 洞窟から帰る姿を思いながら、膝をついた

[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] 柴 千春 : 「や~~りま~~しょう~~~♪や~~りま~~しょう~~~♪」

[メイン] 柴 千春 : 「つ~~いて~~~行く~~なら~~♪や~~りま~~しょう~~~♪」

[メイン] 柴 千春 : 男は鼻歌交じりに、冷たく、真っ暗な洞窟内を歩く。
そして、その中で反響する千春の声。
─────尤も、それすらも聞こえない状態であり

[メイン] 柴 千春 : 自身を鼓舞する効果にすらなっていないも同然だが。
脳内アドレナリンは、千春という男の感覚を完全に麻痺させていた。

[メイン] 柴 千春 : 「─────この辺だな」

[メイン] 柴 千春 : 男は、天井を見上げそう呟く。

[メイン] 柴 千春 : 岩盤が、最も分厚い地点─────ッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : 「……入口からは、ちと遠い、が……」

[メイン] 柴 千春 : 「"根性"だな」

[メイン] 柴 千春 : シュボッッ。

[メイン] 柴 千春 : 男は、改造ライターを使い、持ってきたダイナマイトへ……。

[メイン] 柴 千春 : 着火ッッッッッッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ─────そう、千春は……この洞窟を、完全に塞いでやろうッ!!
そう判断したのだッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ハクという少女の願いに、嫌悪反応を示す者達は幾多といたことだろう。

[メイン] 柴 千春 : しかしッッッ!!!元凶は─────ここなのだからッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ならば、"漢"の選択は、ただ一つだけであったッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ─────無論、何百年、何千年と生きる者達にとって
この行為が、一体何の意味を齎すというのか?

[メイン] 柴 千春 : おそらく、この洞窟の最奥にいる主にとっては
"たかが岩盤によって閉じ込められた程度"では、音を上げることはないだろう。

[メイン] 柴 千春 : 最も硬く、最も重く、最も大きい岩々で入り口を塞いだところで
その効能は─────保っても、十数年程度。

[メイン] 柴 千春 : 結局のところ、元凶にとっては掠り傷程度にしかならない。
痛手には、全くならない。蚊に刺された程度の痛みだ。

[メイン] 柴 千春 : 対して、男千春は─────屈強な身体の持ち主なれど
このダイナマイトの爆発の餌食となれば、一瞬で木端微塵となるだろう。

[メイン] 柴 千春 : 人とは、か弱い生き物なのだ。
この世界の裏に潜む、多くの宇宙的存在の前には非力でしかない。
惑わされ、怯え、恐怖すること以外許されない。

[メイン] 柴 千春 : ─────だが、男は断ずる。
そのような生き方では、"漢"ではない、と。

[メイン] 柴 千春 : 意味があるか、ないかとか、そんなハナシではない、と。

[メイン] 柴 千春 : 「一泡でも吹かせられるなら、安いもんだッッッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : ─────あの少女達の負担が、ほんの少しでも軽減されるのならば。

[メイン] 柴 千春 : 男千春が、ここにやってきて、そして命を突っ張る理由があるッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : 「さァてェ………握り飯が、待ってんだ」

[メイン] 柴 千春 : 「信長の姐さんにも、ここで死んだら殺されちまう」

[メイン] 柴 千春 : ─────男は、駆け出すッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 光差す方向へッッ!!!!!!!

[メイン] GM : ドォン、ドドン、と、崩落する音が響く。

[メイン] GM : それは千春の爆弾が、その役目を果たさんとした結果でもあり────そして、千春にも岩が降り注ぐということでもまた、ある。

[メイン] GM : DEX判定どうぞ

[メイン] 柴 千春 : CC<=50 DEX (1D100<=50) > 12 > 成功

[メイン] GM : 千春に降り注ぐ岩石は────間一髪、男千春の足を振り切ることはできない。

[メイン] 柴 千春 : 「おうらおうらおうらおうらおうらァアアアッッッッ!!!!!」

[メイン] GM : 千春の背後から、ドォン、ドン!と、岩の壁が崩れていく音が洞窟に響いていく。

[メイン] 柴 千春 : 男千春は、陸上選手では決してないッ。
身体能力としては所詮、喧嘩自慢程度ッ。

[メイン] 柴 千春 : 対するは─────自然の、"暴"ッッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : ほんの少しでも、一瞬でも速度を落とせば─────殺られるッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ぷつぷつと浮かぶ、玉のような汗ッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : 走るッ!!走るッ!!走るッッッッ!!!!!

[メイン] GM : しかし、自然の脅威はそこで終わる訳では無い。
あなたが、すべきでは無いことをしたのだから。

[メイン] GM : 幸運どうぞ

[メイン] 柴 千春 : CC<=55 幸運 (1D100<=55) > 96 > 失敗

[メイン] 柴 千春 : プッシュするぜッッッ!!!

[メイン] GM : どうぞ

[メイン] 柴 千春 : CC<=55 幸運 (1D100<=55) > 9 > スペシャル

[メイン] 柴 千春 : おうらァアアアッッッッ!!!!!

[メイン] GM : なにも礼儀正しく後方で崩れる訳では無い。
あなたの前、崩れた天井があなたを生き埋めにしようと降り注ぐが────

[メイン] GM : 目と鼻の先。 あなたは、その岩石に押し潰れることはなく。

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!?!?」

[メイン] 柴 千春 : ほんの少しでもッッ……!!位置が、違ったらッッ……!?

[メイン] 柴 千春 : ぺしゃんこッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : ニィィイッッッ!!!
大きく男は、笑う。

[メイン] 柴 千春 : 「─────ツイてるぜ、今日はッッ!!!」

[メイン] 柴 千春 : 乳酸が、千春を構成する筋肉中に発生し始める。
走っているだけで、ズキズキと痛み始める。
体が、悲鳴を上げているッッ!!

[メイン] 柴 千春 : だが─────走るッッッ!!!"根性"、ただそれだけを源にッッ!!!!

[メイン] GM : 走り抜いた千春────その先に、光が見える。
そこを出ることさえ出来れば、あなたはこの洞窟から脱することが出来る。
────あなたは、生還することが出来る。

[メイン] GM : しかし、最後にも障害というものは残っている。

[メイン] GM : 頭の中をふるわす、奇っ怪な音。
それはどこか、あなたが足止めになった呪いと似ていて。

[メイン] GM : まるで洞窟の主が、千春を止めて喰らおうとする────そんな錯覚まで覚えるかもしれない。

[メイン] GM : POWどうぞ

[メイン] 柴 千春 : 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!?」

[メイン] 柴 千春 : ─────悪寒ッッ!!?

[メイン] 柴 千春 : CC<=70 POW (1D100<=70) > 91 > 失敗

[メイン] 柴 千春 : プッシュだァアッッ!!!!!

[メイン] GM : どうぞ

[メイン] 柴 千春 : CC<=70 POW (1D100<=70) > 49 > 成功

[メイン] 柴 千春 : 根性ォォオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!

[メイン] GM : ────しかし。

[メイン] GM : それは、一度根性で防いだ男には無意味だった。

[メイン] GM : 千春の足は、千春自身のもの。
止まることは────なかった。

[メイン] 柴 千春 : そうだッッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : この足は、俺のものであり─────。

[メイン] 柴 千春 : そしてこの俺自身はッッッ!!!

[メイン] 柴 千春 : ハクッッ!!!お前に、勝利の火を届けるッッ!!
聖火ランナーだッッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 : 千春の心臓に─────心に、燃える闘志の炎はッッ!!

[メイン] 柴 千春 : まるで、鮮やかに咲く─────。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 彼岸花ッッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : その花言葉はッッッッ!!!!

[メイン] 柴 千春 : 悲しき思い出?諦め?独立?

[メイン] 柴 千春 : 否ッッ!!!

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 情熱ッッッッッッッ!!!!!

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 : 「うっしゃアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」

[メイン] GM : そして千春を迎えるのは眩い、下界の光────。

[メイン] ハク : 「────おかりなさいっ!!!」

[メイン] GM : そして、ハクの姿。

[メイン] 柴 千春 : 白目をひん剥き、無数の汗を散らす千春であったが─────。

[メイン] 柴 千春 : 鼓膜がズタズタに引き裂かれ、何もかも聞こえない状態だったが。

[メイン] 柴 千春 : ニッ。

[メイン] ハク : パシィン、と千春の手を取り、思いっきり引っ張る。
そして────洞窟から体を出すために。

[メイン] 柴 千春 : 「─────また、助けられちまった、なッ……」

[メイン] ハク : 「……ううん!!!」

[メイン] ハク : 「これで……おあいこ!!」

[メイン] ハク : ぎゅっと、その手を取り。
しっかりと、彼に何があったとしても……離さない。

[メイン] 柴 千春 : ああ………こんなにも、あったけぇんだな。

[メイン] 柴 千春 : こひゅう、こひゅう、と肺が裏返るような呼吸音を放ちながら。

[メイン] 柴 千春 : その手に─────ハクの意志が、伝わったッッ!!

[メイン] 柴 千春 : 千春の自慢のリーゼントも、汗でぐっしゃりと潰れてしまうが

[メイン] 柴 千春 : ─────最ッ高に、気持ちがいいぜ。

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] GM : 彼岸花が咲き乱れることで有名な三嶽神社。

[メイン] GM : しかし、これでも、昔はいわくつきの噂が絶えなかった。
遭難とされているが、事故で処理されるには多数の行方不明者が多発したこと。

[メイン] GM : そして、三嶽神社の記憶が薄れる……といった、オカルトチックな話が乱れていた。
しかしそれは、あくまでうわさに過ぎない。

[メイン] GM : いたって平凡な神社であったのだが。
その付近の一つの洞窟が、崩落した。

[メイン] GM : 原因はわかっていない。
洞窟を崩壊させられるほどの爆薬が、一体どこにあったのかなどは追究できていない。

[メイン] GM : 今後、厳重に事故が起きないように、封鎖を行っておくとのことだ。

[メイン] GM : きっとこの事件は、数日たてば、なんてことない事故だと片づけられるだろう。

[メイン] GM : ────そしてこれは、あなた達だけが知っていることだが。

[メイン] GM : 世間ではちっぽけな事かもしれないが────あなた達は確かに。
二人の少女を、救ったのだ。

[メイン] GM : 此岸でも彼岸でも明かされることのない────
あなた達だけの役目を果たしたのだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 万年嵐子 : それから、帰宅し、仲間達に心配をかけてから暫立ってから。嵐子は準備を整えていた

[メイン] 万年嵐子 : 気付けの為のスプレーなどは基本として、決して迷わぬ様にする為、念入りに書き込んだ地図などなど

[メイン] 万年嵐子 : 真顔で整えながら、万年嵐子は気が乗っていた

[メイン] 万年嵐子 : 微細であれど、今から友人の為に出来ることがある事は、とても喜ばしい事だ。
コクさん、ハクさんにまた会えるのもとても楽しみではある

[メイン] 万年嵐子 : 千春さんも、この時期には向かうらしい
出会す事もあれば、嬉しい

[メイン] 万年嵐子 : 用意しておいた土産や、外の景色の写真を収めたアルバムにと

[メイン] 万年嵐子 : 拙い手で集めたそれが、笑顔に繋がると良いのだが

[メイン] 万年嵐子 : 今度は、山に備えた衣装で向かう為
掛けっぱなしになっていた、白、黒のメイド服を眺めて、ふと思い出す

[メイン] 万年嵐子 : 「…コクさんも、メイド服を着れば喜ぶでしょうか?」

[メイン] 万年嵐子 : 思い立つが吉と言える
早速同室の友人に

[メイン] 万年嵐子 : 『親しい子に、メイド服を着てもらいたい』
という旨を伝えたところ、快く貸し出してもらった。自分の物は、サイズが合わない

[メイン] 万年嵐子 : 些か、店は騒がしく。姦しくも仲間達は噂に勤しんでいる。
自分の名も時折混じるが、自分の様な地味な者の噂など、話題が持つのだろうか

[メイン] 万年嵐子 : そう思いながら、詰め込んだ鞄を背負い
店の扉を開くと、振り返り礼をする

[メイン] 万年嵐子 : 店を空ける事は若干不安だが、仲間達を信じておくとして…

[メイン] 万年嵐子 : 「行ってきます」

[メイン] 万年嵐子 : そう言って、自分の帰る場所から立つと
友人に会う為、山へと歩を進めるのであった

[メイン] 万年嵐子 :  

[メイン] コク : 「────いらっしゃい」

[メイン] コク : ────遠方はるばる来た友人に向けて。
山へと来た彼女へと、そう返したのだった。

[メイン] コク :

[メイン] コク :

[メイン] コク :

[メイン] 柴 千春 : ─────また、この男も山を登り、神社へと訪れていた。

[メイン] 柴 千春 : 多忙というわけでは無いにせよ、大勢の子分を持つ千春は
昨日も、そして一昨日も喧嘩に明け暮れていたわけなのだが

[メイン] 柴 千春 : 必ず、週一回は訪れることを心に決めていたようで
信長や嵐子にも、その旨を伝え、この日だけは舎弟としての
付き添いを、勘弁してもらっていた。

[メイン] 柴 千春 : あの山道を登る千春。
─────巻かれる、白い煙。
しかしそれは、あの霧とは違う。

[メイン] 柴 千春 : 千春が咥える煙草によるものだ。

[メイン] 柴 千春 : 「これ、結構足腰鍛えられんなァ?
 ……いやッ!鍛えるだとか、そういうのは駄目だな
 俺は花山さんみてェに、鍛えるのとか、そういうのは女々だと
 思ってっからな、ま─────だから」

[メイン] 柴 千春 : 「単純に、会いに行くってところだな」
気持ちのいい汗を額に浮かべながらも、口角を上げ
そして、険しい道を登り、登り、登っていく─────。

[メイン] 柴 千春 : あの日から、一体何週間経っただろうか。
物覚えの悪い千春は、忘れてしまったが……
しかし、こうして、彼女に会いに行くことだけは、決して忘れないようにしていた。

[メイン] 柴 千春 : また─────千春という男の成したこととして、一つの結論を述べる。
コクとハク、彼女達は─────残念ながら、神使としての役目は
未だに捨て去ることができなかったようだ。

[メイン] 柴 千春 : 洞窟の入り口を封鎖することには成功した……が。
元凶そのものを断つことはできていない。
またいつか……何十年後かに、また"奴"が現れ、瘴気を山に纏わせるかもしれない。

[メイン] 柴 千春 : だから、彼女達は─────ひっそりと、山の奥で
この世と、彼岸の境目で生き続けることを選んだ。
男はその意志を尊重した。

[メイン] 柴 千春 : だが、それはそうと男は、男としてのスジを通すことを選んだ。

[メイン] 柴 千春 : 男千春が生きている間は、彼女達に顔を合わせに行くと。
そして、手土産も持っていくと。
時間の感覚が分からなくなっている彼女達のために、現代の楽しみを持って行っているのだ。

[メイン] 柴 千春 : 「─────よォッ!ハクッ!!!」
道中、男は叫ぶ。

[メイン] 柴 千春 : そして─────ビニール袋を、何も無い空間へと突き出す。

[メイン] 柴 千春 : 「いいモン持ってきたぜェ?タピオカミルクティーってんだ!
 蛙の卵みてーな見た目してっけど、イマドキの女子はよォ
 これ飲んだり、写メ撮ったりで楽しんでんだってよォッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 「受け取りなッ!!」

[メイン] 柴 千春 : 男は─────その袋を、投げるッッ!!

[メイン] GM : そこは何も無い空間だった。
道行く人々は、そんな千春を一瞥し、奇妙な行動に首を傾げながらも、外見を見て目を逸らしていく。

[メイン] GM : ────そして。

[メイン] GM : 投げられた袋は────

[メイン] ハク : 「……わっ、あわわっ」

[メイン] ハク : ぱしっ、と袋が────いつから居たのか。
少女に投げ渡される。

[メイン] 柴 千春 : 周りの目など、一切合切気にせんッ!!
この行為のどこに、恥じることがあるだろうか?
否ッ!無いッッ!!

[メイン] 柴 千春 : ニッ!と笑い。

[メイン] 柴 千春 : 「本日も~~~~快晴なり~~~~~
 お勤め、お疲れさんッッ!!」

[メイン] ハク : 「あっ、ちょっと零れちゃってる……
 ……あんまり乱暴にするのは……よくないよ?」

[メイン] ハク : 中身を確認しつつも、そういい、顔を向けて。

[メイン] 柴 千春 : 「え?マジで?それは悪ィ!!」

[メイン] 柴 千春 : ピンと伸ばした背筋を、申し訳なさげに曲げ
自身の頭に手を乗せ、ヘコヘコする。

[メイン] ハク : 「……ううん、千春の持ってきたものだから、全部飲みたくって……」
それでも、嬉しげに零れた中身の浮く袋を見つめる。

[メイン] ハク : あっ、そんな、いいのに……!と、小さく手を振りつつも。

[メイン] 柴 千春 : 「! そうか、ハッハッハ!なら、飲め飲めッ!
 イマドキの女子が楽しんでるのに、ハクが楽しめねーのは
 んなのは、スジってもんが通らねーからな!」

[メイン] 柴 千春 : 「あ、コクの分もあっからよ
 ……うめーからって、一気に二つとも飲むなよォ~~~?」
ニヤニヤと、悪戯っぽい笑みを浮かべる。

[メイン] ハク : 「……それに、悪いって言うなら……私の方だもの
 わざわざこんな山奥を、登ってこなくっても……」

[メイン] ハク : 少し顔を下げつつも、その言葉に、少し顔をぱぁ、と輝かせて。

[メイン] 柴 千春 : 「ダッハッハッハッハ!気にすんな気にすんな!
 俺は好きでここに来てんだ!」
ガハハ!と腰に手を当てながら大笑い。

[メイン] ハク : そんな大笑いする彼に、つい微笑みが漏れてしまう。

[メイン] ハク : 「……千春は……いつも、元気なんだね」

[メイン] ハク : そして男の筋を通した律儀な男に、近寄っていき。
ここに来るまでで流したであろう汗を、布で拭き取りながらも。

[メイン] 柴 千春 : 「おっ、悪ィな!」
ハクに合わせ、背を合わせるように屈む。

[メイン] ハク : 「これ、たぴおか……?
 ……蛙の卵って聞いたら、なんだか、あんまり美味しそうじゃないけど……
 ……千春も一緒に、私の分……飲む?」

[メイン] ハク : んっ、と、合わせるように背を伸ばして。

[メイン] 柴 千春 : 「まァ~~~~~~~~~俺ァ、元気くれェが取り柄だからなァ~!
 ん?良いのか?んじゃ、俺も少し飲んでみっか!」

[メイン] ハク : 二人が背を延ばし縮ませ、ようやくピッタリの背格好となっていた。

[メイン] ハク : その返事に、こくこく!と頷いて。

[メイン] ハク : そして、ハクは千春の横に座りながら。
ミルクティーを取りだしていく。

[メイン] 柴 千春 : 「おっ、それとハク!─────いつもの"アレ"、あるんだろうなァ~?」
ニッ、と笑いながら。

[メイン] ハク : 「いつもの?」
首を傾げて千春に向ける。
頭は千春の持ってきた新しいものに夢中になっているようで。

[メイン] 柴 千春 : 「ほら、アレだアレ!汗かいちまうとよォ~~~~」

[メイン] 柴 千春 : 「塩っ気があるもん、食いたくなるだろォ~?」
片眉を上下に動かしながら。

[メイン] ハク : 「んっ、それなら……」

[メイン] ハク : と、予め用意しておいたのか。
お椀に乗せたおにぎりを、ひょいと見せる。
見栄えがいいとは言えないが、それでも千春の食べる量に合わせたのか、握り拳位のサイズ。

[メイン] 柴 千春 : 「おッ!!!!へっへっへっへ!」
待ってました!と言わんばかりに顔で、それを受け取り……。

[メイン] 柴 千春 : 「いただきますッ!!」
丹精込めて、お米一つ一つに圧をかけ、繋ぎ合わせた
まだ熱の籠る、ふかふかとした握り飯を─────むしゃりッッ。

[メイン] 柴 千春 : 食らうッ!!口の中で、米が蓄えていた塩分が
分圧によって……解き放たれるッッ!!

[メイン] 柴 千春 : 目をギュッと閉じる、皺ができる程にッ!

[メイン] 柴 千春 : 「うん……めェ~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!」
自分の膝を、パシン!パシン!と叩きながら。

[メイン] ハク : 「わぁぁぁぁ〜……!!!……えへへへっ……!!」

[メイン] ハク : にこりと、嬉しそうになる。
食べ進めていく千春に笑みがこぼれる。

[メイン] ハク : 「……しょっぱくとかなかった?
 私もコクも、ご飯は食べないから……味かげんとか、掴みにくかったんだけど……」

[メイン] 柴 千春 : 「いんや、このくれ~~が、ちょうどいいぜッ!!」
ハクに、グッジョブサインを見せる。

[メイン] 柴 千春 : 「ありがとうよ!やっぱ、ハクの作る握り飯は最高だわ!」

[メイン] ハク : 「………えへへ、えへへへ〜……!!」

[メイン] ハク : そんな様子に、少しの不安も隠すことの無いような顔に安心して。ハクの顔には、満面の笑みが広がっていく。

[メイン] 柴 千春 : そんな様子のハクに、ツッパリらしくもない、優しく穏やかな表情で
頬を緩ませながら、ハクの頭を軽く、ポンポンと叩き。

[メイン] 柴 千春 : 「ま………今日も元気そうで、俺もホッとしたわ」

[メイン] 柴 千春 : 「だが、"アイツ"がいつ起きるのかってのは……まだ分かんねェし
 もしかしたら……明日にも、瓦礫の山を突き破ってくるかもしれねェ」

[メイン] 柴 千春 : 「そん時は─────必ず、俺を呼びなッ!」
ニッ!と笑い。

[メイン] ハク : 頭を叩かれ、んっ、と目を瞬かせながらも、そのままに。
気持ちよさそうに目を細めて。

[メイン] ハク : 「……そうだね。……あそこからどうなるかは、神様でも……わからないみたいだから」

[メイン] ハク : 「……ふふっ、また……危ないことで、私たちを守ってくれるつもりなの?」

[メイン] 柴 千春 : 「ダッハッハッハッハッ!」

[メイン] 柴 千春 : 「タイマンなら俺は、ぜってェ~~~~~に負けねェからな!!」

[メイン] 柴 千春 : 「─────守るぜ?」
ハクを、鋭い瞳でジッ、と捉えながら。

[メイン] ハク : 「…………!!」

[メイン] ハク : 鋭い瞳に、その目線に貫かれたように。
どきり、として。

[メイン] ハク : 顔が、薄く赤くなっていくのを感じて。
慌てて、狐のお面を顔に着けて、表情を隠そうとする。

[メイン] ハク : 「……ぁ、ありが……とう……」

[メイン] ハク : か細い声でそう紡ぎながらも。

[メイン] ハク : 「…………千春は……ずっと……こうだったの?
 ……生まれた頃から、こんな……感じだったの?」

[メイン] ハク : 仮面に空いた穴から、恐る恐ると言ったふうに除きこむ。

[メイン] 柴 千春 : 「ん~~~~?まァ~~~な」

[メイン] 柴 千春 : 咥えた煙草の煙が昇る先の、晴れ渡る青空を見上げながら。

[メイン] 柴 千春 : 「俺ァ、生まれた時からず~~~っと、こんなもんだ
 別に、喧嘩の才能も格闘の才能もあったわけじゃねェけどよ」

[メイン] ハク : こくこく、と、頷きながら話を聞く。
時々ミルクティーを飲みつつ。

[メイン] 柴 千春 : 「ライバルができて、仲間ができて、追うべき背中ができて
 いつしか俺は……ただがむしゃらに、突っ走り続ける人生になってたな
 それに……俺は、心地良さも感じてた」

[メイン] 柴 千春 : 「ここまで根性一本でやってこれたんだ
 ならよォ……才能が無くとも、その根性だけでどこまでやれるのか?」

[メイン] 柴 千春 : 「男と生まれたからには、誰でも一生の内一度は夢見る
 ─────"地上最強の男"ッッ!!」

[メイン] ハク : 「………………!」

[メイン] 柴 千春 : 「……なってみてェんだ
 だから、この先も俺は、走り続けるぜ」

[メイン] ハク : 「……なれるよ……!
 ……千春なら、なれる……絶対!」

[メイン] 柴 千春 : それは、子どものような夢であった。
大人になれば、いつしか忘れてしまう、男の夢。

[メイン] ハク : こくりと頷き、千春の手を両手で握りしめて。

[メイン] ハク : 「……だって、あんな化け物だって……やっつけたもんね」

[メイン] 柴 千春 : だが─────そんな夢を応援してくれる仲間達がいる。
そして……ここにも、一人いるッッッ!!!

[メイン] ハク : ハクには、そんな子どものような夢はわからなかった。
女には分からない────それ以前に、人でないハクが、男の浪漫を理解しているはずもなかったが。

[メイン] ハク : それでも、千春なら────きっと、叶えられる。
そう思ったから、ハクは……その手を握った。

[メイン] 柴 千春 : ハクの温もりを、ゴツゴツとした拳で感じながら。

[メイン] 柴 千春 : 「ああ………!ありがとよッ!!
 ぜってェ……なってやっからよッ!!」
子どものように、目を細めながら笑うのだった。

[メイン] 柴 千春 : 風が、木々の葉を揺らす。
そして、零れた葉は、空へと舞う。

[メイン] 柴 千春 : 揺らめき、揺らめき。

[メイン] 柴 千春 : ─────山奥にある、花々も、揺れる。

[メイン] 柴 千春 : 真っ赤な、彼岸花達が
まるで、手を振っているように。

[メイン] 柴 千春 : 闘いは、気持ちがいい。
だが……こんな長閑な一日だって、悪くはない。

[メイン] 柴 千春 : そこは、"白黒"つけるもんじゃねぇもんな?

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :  

[メイン] 柴 千春 :